私たちがいろいろな地域で進めている住宅地づくり。その第1号「簗田寺プロジェクト」の入居者へのインタビューから、暮らしを豊かに、楽しくするヒントを探しました。
どこで、どんな暮らしをしたいですか?
暮らしをもっと楽しく、豊かに。
そのための選択肢を増やそうと、私たちは住宅地をつくるプロジェクトをいろんな地域で進めています。
では私たちが豊かだと感じる暮らしって、どんなものなのか。どうやったらつくれるのか。
第1期の入居が始まった「簗田寺(りょうでんじ)プロジェクト」で、暮らしの感想を聞いてみました。
イキイキと、楽しく暮らすご家族の話。これから住まいを考えるみなさんのヒントになるとうれしいです。
プロジェクトの詳細はこちら(募集中です)
お寺の森でつながる家、つくろう!
住宅地づくりの第1号「簗田寺プロジェクト」。その最初の入居者、Kさんご夫婦決め手は、ここでしか手に入らない生活
大きな森に囲まれ、音楽が流れ、文化が行き来する素敵なお寺、町田市の簗田寺。
人々の居場所であり、豊かな自然を残す森であり、文化を育む場であるその魅力と、それを500年先までつなごうという思いに共鳴する多くの人が、このお寺に集まります。
プロジェクトでは、お寺のとなりで森とつながる6棟の住宅地をつくることで、住宅をきっかけにこの場所に出会い、好きになる人を集めて、家は楽しく、日々の暮らしを豊かに、ここにしかない魅力を楽しむことを目指しています。
緑のあふれる環境を楽しみつくせる暮らしが、うらやましいお話を聞いたKさんは、プロジェクトが始まる数年前に住職と出会い、お互いに音楽が好きということでつながりがあったそう。
23区に持ち家があったけれど、コロナ禍をきっかけに家での仕事が増え、子どもたちも大きくなって手狭に。家探しをしていたところ、住職からプロジェクトのことを聞きました。
「夫が来て話を聞いてみたら、すごい気に入っちゃって。お寺にコーヒー屋さんやお花屋さん、お香作りの場所もあって、すっごい良いとこだよって、キラキラした目で帰ってきて。私も一度来てほれ込んじゃいました」
「前の家は交通のアクセスをメインで考えたけど、仕事の仕方も変わって、家の心地よさにも価値があるんじゃないか、って考え方が変わったことが決め手になった気がします」
大きな森に包まれるようなお寺。そのとなりで住宅地づくりが進んでいる
静かなお寺としての顔と、音楽や、食、保育など、さまざまな活動が起こる場としての顔をあわせ持っている
大きな森に囲まれて、守られるようなお寺(googleマップ)森を見る「目ができる」と楽しくなる
私たちの住宅地づくりでは、ひとつの家では得られないような環境の魅力や価値を、集まって住むことで手に入れることを目指しています。
隣にあるお寺の森も、見て楽しむだけでなく、みんなで関わって、一緒に手入れをすることで、森の恵みを楽しんだり、使ったりできるようになる。
そんなふうに暮らしも地域も豊かになると良いと思っています。
「目の前の森にミョウガがブワって生えてきて『これ手入れしていいですか?』って聞いたりして」
自然と触れて、森に詳しいお寺の人たちとつながってから、森を見る「目」が育ってきて、山菜や木々、鳥の声が分かるようになり、新しい楽しさを感じていると言います。
「春には住職のお母さんが『家の足元においしいフキが生えているから食べなさい』って。全然気付いてなかったけど、教えてもらったらわかるようになってきて。そうすると草にしか見えていなかった植物の個性が分かって、面白くなる。そういうのも楽しい」
「ここに来て庭いじりが好きになったから。お寺の人たちのお話もいっぱい聞きたいなって思ってます」
お寺との間では「住みやすくて、家が長持ちして、森も活用できるような形で手入れをしていきましょう」と話しています。
窓の向こうにはお寺の緑がいっぱいに広がるつながることは大変?
共有の場所の使い方を考えたり、一緒に森を手入れしたり、ときどき地域が楽しくなることを考えてみたり。同じものをいいよね、と感じる人が集まって一緒に周りの環境をつくっていくことで、だんだんつながりが生まれていく……。
だけど、つながることをめんどうそうだな、と感じる人もいると思います。
簗田寺では、音楽や、食、自然、保育など、日々いろんな活動が起こっています。地域の祭りも、地域外から人が集まるイベントもあって、いろいろな年代、仕事の人たちがつながり、出入りしています。
Kさんご家族は、子どもの進学に合わせて、家が建つまでの間は近くの賃貸に住んでいました。その間にお寺やその周りの人たちとのつながりができ、今ではお寺のイベントの運営にも関わっています。
積極的につながりをつくっているように見えていたけれど、ふたりとも実はつながることが得意なタイプではないのだとか。
「私たちは人付き合いをめんどうくさいと思うタイプ。だけど人によるんだなってここに来て思います。まさか私たちがこんなふうにつながれる人間だとは」
出会う人たちと大事にしているものの共通点があって、良い距離感で接する優しさがあるから、うまくつながれたというふたり。
簗田寺で生まれたつながりをきっかけに、趣味だったお菓子づくりが、新しい仕事にもなってきたそうです。
心地の良いつながりが安心に
2人のお子さんと暮らすふたりは、「子育てでも地域に守られてる感じがすごくある」と。
「上の子は地域に溶け込もう、というタイプじゃないけど、お寺の食堂に子ども2人で行ったりしてて……。お寺に溶け込みやすい雰囲気があるからこそだと思います。前の家だったらあり得ないこと。下の子にすぐ友だちが増えたのもありがたかった。もっと早く出会いたかったな。子育てで大変なときに」
「家探しをしていたとき、お隣が難しい人で見送ったことも……。内見では隣人のことまでは分からないけど、このプロジェクトはそういう心配がない。地域とつながる安心感もあります」
「残りの区画もいい人が来るといいね、って話してます」
(写真:品田裕美)
簗田寺プロジェクト
町田市にある簗田寺の森に隣接した敷地で、お寺の豊かな自然と、文化的な環境を、いっしょに育て、楽しむ暮らしをつくるプロジェクト。簗田寺は、宗教や地域の枠を超えて、人や活動が集まる、求心力のあるお寺。すてきな保育園や幼稚園も注目を集めている。6棟からなる住宅地の基本デザインは、暮らしとみどりがつながる空間の設計を得意とする古谷デザイン建築設計事務所。
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簗田寺プロジェクト