column 2022.7.1
 
【シリーズ】郊外くらしラボ

求む! 多摩の“はずむ”パートナー!

山岸奏乃花(東京R不動産)
 

「多摩のことなら誰より詳しい」けやき出版と東京R不動産が協働。新事業を立ち上げます。目指すのは多摩地域でサービスや事業をしている人たちとタッグを組み、豊かな暮らしの環境をつくり出すこと。7月13日にはキックオフイベントを開催します。

「BALL.HUBたちかわ」プレオープンイベントで行った、東京R不動産×けやき出版の新事業立ち上げのトークセッション

私たちは多摩エリアで新しい事業を始めます。一緒に事業を展開してくれるのは、「多摩のことなら誰より詳しい」けやき出版。

さらにこの事業では多摩エリアでサービスや事業を行っている各地域の方たちとタッグを組んで、活動をしていきたいと思っています。

そこで事業のパートナーになってくれる方を募集! 7月13日にキックオフのイベントを行いますので、興味のある方はぜひご参加ください。

「BALL.HUBたちかわ」プレオープンイベントの様子

多摩で叶えたいこと

なぜ多摩なのか、そしてこの協同事業で何をやるのか。

私たちが多摩エリアに感じているポテンシャルはふたつあります。

ひとつは、すてきな空間や環境をつくるポテンシャルがあること。自然や環境といった魅力を生かすような住宅や働く場をつくるポテンシャルです。

もうひとつは、思いを持って地域に向き合っている人がたくさんいること。

このふたつが重なる地域がたくさんできると、豊かな暮らしを手に入れる選択肢をもっと増やしていけるはず。ならばそれを実現しよう! そんな野望を抱き、けやき出版と新しい事業をつくることにしたのです。

私たちはすてきな空間をつくったり、発掘したりすることを生業にしています。同じ価値観で「それいいね!」って思う人を建物や地域に集めることも得意です。

けやき出版は、地域密着型の出版社。加えて多摩全域にクリエイターのネットワークを持ち、プロモーションデザインやPR・ブランディングにも長けています。さらに場の運営を手掛ける事業も新たに立ち上げました。

この「けやき出版×東京R不動産」チームと、地域でサービスなどを展開している方がタッグを組むことで、その地域をさらに魅力的にしながら、そこで暮らしたい・活動したいと思う仲間を呼び込み、その人たちにすてきな空間を提供する。そんな事業をしたいと考えています。

私たちが提供できる価値をお渡しし、一緒に活動を展開していくことで、それぞれの地域で事業をしている方が得るリターンも最大化することを目指します。

例えばお客さんを増やしたり、働く人を集めたり、一緒に場づくりや運営をしたり、行政などと連携体制をつくったり。不動産まわりの仕事に興味があれば、必要な情報やノウハウを提供して、一緒に事業化していくこともできます。

6月にオープンしたけやき出版の情報発信センター「BALL.HUBたちかわ」

良いお手本。相羽建設

こんな事業を始めようと思ったきっかけのひとつは、何度か紹介している相羽建設との出会いでした。

相羽建設は「住みたい!」と素直に思える質の高い家をつくっていますが、それだけでなくマルシェを開いたり情報誌をつくったり、市の公園の管理や空き家対策の活動をしたり……。地域を魅力的にする活動や、課題解決の取り組みを積極的に手がけていて、それが本業にもいい影響をもたらしています。

相羽建設のような事業者が各地域にいれば、それぞれの地域の魅力がどんどん上がるはずですが、単独で全てできる事業者がいるかというと、なかなか難しい。

ならば、けやき出版×東京R不動産が地域の事業者の方とタッグを組むことで、足りない部分を補って、地域の魅力をアップさせ、その魅力で人を呼び込もう。というのが今回の事業です。

家づくりと地域の接点を増やす、マルシェやワークショップをたくさん開いている相羽建設

暮らしと仕事をはずませよう!「キテン事業部」始動します

そんなことを考えていたタイミングで、立川に6月にオープンした情報発信拠点「コトリンク」内で、「BALL.HUBたちかわ」という情報発信センターの運営をけやき出版がスタート。オフィスもこの中に移転することになりました。

「BALL HUBたちかわ」のテーマは「キテン」。起点・基点・機転という3つを生み出す、地域の交流拠点です。この場所、このテーマから、事業を推進させよう! ということで、今回のR不動産との協働は「キテン事業部」と名付けました。

キテンは、新しい何かを始めたい人のための「起点」、現在の活動を発信していく「基点」、新たな事業を興していきたい人の「機転」の3つの意味を持つ

私たちはとにかく、本当に良いと思うことができる空間や、居心地が良いと思う環境で住むことができる選択肢を増やしたいのです。

それは「なんだか面白い気がする」とか「こういう暮らし方が欲しい! いいじゃんつくろうよ!」とか、そんなスタッフの心が動かされる瞬間からスタートします。実際にそんな活動の中から、まちや公共的空間に関わる仕事も増えてきました。今回もそんな挑戦のひとつ。

「BALL.HUBたちかわ」プレオープンイベントのトークセッションの動画

ということで、一緒に多摩の暮らしを“はずませる”事業者を探しています。条件はただひとつ、地域に目を向けたサービスを展開していること。それは不動産に関わる事業である必要はありません。地域に向かって開いている活動があること自体がその場所にとっての魅力だと思っています。

一緒にやりたい方、まずは話を聞いてみたいという方、7月13日のイベントにぜひご参加ください!

「キテン事業部」キックオフイベント

日時:2022年7月13日(水) 18:00~21:00
会場:BALL.HUBたちかわ
住所:東京都立川市柴崎町3-9-2 立川市コトリンク情報発信センター3階(MAP
対象:東京R不動産×けやき出版の事業に参加したい方
内容:事業の説明と事例の紹介、参加者どうしのアイデア出し・交流
タイムテーブル:
17:45 受付
18:00 東京R不動産 事業説明&事例紹介
18:30~19:00 自己紹介など
19:00~20:45 意見交換
21:00 終了

定員:15名
参加費:無料
参加方法:事前予約制
以下のリンク先にてお申し込みください

申し込みページ(peatix)

※飲食持ち込み可(1階「LULU Terrace JIBAR CAFÉ」で購入がおすすめ)

けやき出版
多摩のことなら誰より詳しい、多摩のコンシェルジュ的な存在の出版社。地域の魅力を掘り起こして発信している。出版以外にもクリエイターを集めたチームをつくったり、場の運営をしたりと活動は多岐にわたる。

株式会社けやき出版|多摩のまちとひとをつないでいく

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