森を舞台に、身近な緑の育て方を学ぶワークショップを開きます。緑の環境をつくり、育て、守るための第一歩を体験しましょう。夕方には「どんど焼き」もあるので、お子さんも一緒に遊びに来てください。
森を舞台に、身近な緑の育て方を一緒に学びましょう土に触れ、土壌を学ぶワークショップを、緑を育てる活動をしている方たちと一緒に開催します。
パートナーは、身近な小さい森をみんなでつくる活動をしている「Comoris」と、100年以上に渡り森を守り続けている「簗田寺」。
緑と土の環境をよく知る先生に来ていただいて、土壌のつくり方や、身近な緑の触れ方を教えてもらいます。
家の庭づくりに生かすもよし、パートナーの方たちの活動に加わるもよし。
森を舞台に、身近な緑の育て方を一緒に学んでみませんか?
都市の真ん中に小さな森をつくり、みんなで育てる活動をしているComoris「緑のある生活」って、いいなあと思いますよね。
「自分の家に庭があったら」とか、「大きいベランダを緑でモシャモシャにしたい」とか。近所で畑を借りてみたり、家の隣に緑地や公園があって借景が手に入れられたりするのもいい。
いろんなレベルの緑があって、それぞれに良さがある。
緑が近くにあると、見た目の気持ち良さだけじゃなくて、体感の気温とか風通しとか、日々の快適さにもつながります。
住宅地の中で守り続けてきた簗田寺の森だけど、生活の中で快適な緑と接するのってけっこう難しいな、とも思うんです。
ひとりで管理するのは大変だし、都心じゃスペースもなかなかない。放っておけば荒れちゃうし、気持ちのいい緑が続いてくれるかわからない。
というか私、手入れの仕方も、どうやれば庭の緑が元気になるのかも、全然知らないかも。
でも放っておいたら緑のある風景ってどんどんなくなっていくのだろうと思います。
じゃあ緑のある環境がもっと身近になって、みんなで楽しみながら緑を育てていければ、いいんじゃない? というヒントをくれたのが、パートナーの方たちです。
パートナーその1:都市に小さな森をつくる人たち
Comorisは都市の中にぽっかり空いた空き地や遊休地に小さな「森」をつくるシェアサービス。
面白いのはメンバーでNFTを持ちあって、一人ひとりが決定権を持ち、みんなで管理も運営も行うスタイルなこと。市民農園にするとか、花壇にするとかじゃなくて、コンクリートの間に生物多様性のある「森」をつくるのがコンセプトです。
閉じた会員制コミュニティではなく地域に開かれて、生活の中で当たり前に「土と微生物がお隣さん」になる未来を目指しています。
Comorisの活動の様子パートナーその2:住宅地に森を残す人たち
イベント会場となる簗田寺は、ぐるっと森に囲まれたお寺。
緑が深く、豊かな自然環境だけど、お寺だけで管理するには大きすぎて、うっそうとした森になっていってしまう。そんな課題意識から、森に関わる人を増やすことにしました。
木こりに教えてもらいながら子どもたちと木を切ったり、メンバーを集めて月1回の手入れ会を開いたり、山の中に畑を作ったり。
住職の齋藤紘良さんは「試しにやってみたら本当に居心地が良くなるんだよね」と。
土や風の環境を勉強しながら、自然にとっても、人にとっても風通しのいい環境をつくる活動を続けています
イベントでは、緑の環境を守る方法をつくる最前線にいる彼らから、たくさん話を聞いてみたいと思っています。
子どもたちも参加した、簗田寺の森でのイベント
森の緑と一体になった簗田寺。ずっと森を守ってきました森を「見立てる」山歩き&土を知るワークショップ
当日は、緑の先生としてComorisのアドバイザーで、環境土木の専門家、稲村純一さんをお迎えします。稲村さんは『土中環境』の著者、高田宏臣さんのもとで修行された方です。
土地の“問診”をしながら一緒に森を歩き、どこをどう改善すると良いかを見立てる体験からスタート。気持ち良い森でも、よく見ると水の流れが詰まっていたり、木々の元気がなくなっていたりするもの。日々の庭づくりにも役に立つ視点が学べます。
後半は、森を改善する手法として「しがら」づくりを実践します。「しがら」とは、竹や木の枝、落ち葉などの自然素材でつくる柵。土の流出を防いだり、水の流れを整えたりする伝統的な手法です。
少し先の森の状態を良くするきっかけを、みんなで一緒につくってみましょう。
緑の豊かな森に包まれるような簗田寺。この森を舞台にワークショップを行います夕方からは、正月飾りなどの縁起物のおたき上げをする「どんど焼き」があります。背丈よりもずっと大きいやぐらが燃え上がる様子は必見。
お寺に人が集まる温かさを感じられる日なので、ぜひイベントと合わせて夜まで楽しんでください。
去年のどんど焼きの様子。大迫力森のとなりで、住宅地づくり進行中!
イベントで歩く森のすぐ隣では、住宅地づくりも動いています。第1期の工事がスタートして、まもなく1棟目が完成します。
物件の情報はこちら。
お寺の森でつながる家、つくろう!
住宅地では中にも外にも仲間が続々と増えて、楽しい暮らしが生まれ始めています。募集中の区画もあるので、イベント時にプロジェクトの説明や、現地の見学も可能です。
お寺の森のすぐ隣で、森の緑を育てながら楽しむ住宅地、つくってますワークショップ
緑と暮らそう!土から学ぶ、森づくり
日時:2026年1月10日(土)14:00〜16:30
会場:東向山 簗田寺
住所:東京都町田市忠生2-5-33(MAP)
参加費:無料
定員:20名
参加方法:事前予約制
以下リンク先にてお申し込みください
申し込みページ(peatix)
【プロフィール】
稲村純一さん
1994年栃木県宇都宮市育ち。2016年大学卒業後、千葉市・高田造園設計事務所入社。庭園デザインだけでなく、人も生きものも健康になる土中環境の視点をもった環境づくりを学ぶ。2022年独立。同年「木び人(こびと)」設立。関東近郊の個人邸造園に加え、現在千葉県館山市の南房総国定公園・沖ノ島の指定管理をするNPO法人、千葉県長南町の1万平米(1ヘクタール)の山を背負う古民家の施主、東京・武蔵小山の商業ビル「かなめのもり」屋上および敷地緑化監理を求めるオーナー、東京・代々木上原の「COMORIS」チームなどに向けて、環境改善ディレクション、山林監理アドバイス、浸透環境施工、市民教育講師など、幅広く指導・施工を行っている。
Comoris Uban Share Forest
都市の真ん中に小さな森をつくり、みんなで育てるメンバーシップ制のシェアフォレストサービス。遠くのキャンプ場や別荘に行かずとも、まちのサテライトガーデンとして、気軽に自然とふれあい、木々や作物を育てる機会を届ける。メンバーや周辺住民は、各種学びのプログラムを通して、自身の暮らしにとっても、地球にとっても優しいネイチャーポジティブな都市生活を育んでいく。「ケアするほどまちのグリーンが豊かになり、その豊かさが人の暮らしに還ってくる」、そんな価値観を広げるために、今後、山梨や千葉、愛知県などでも拠点開設を予定している。
Comoris Urban Share Forest
齋藤紘良さん
1980年生まれ。2005年より学校法人正和学園 町田自然幼稚園事務長、社会福祉法人東香会 しぜんの国保育園園長、渋谷東しぜんの国こども園園長を経験。2017年より社会福祉法人東香会理事長に就任。簗田寺の住職であり、チルドレンズミュージックバンドCOINNなどで活動するミュージシャン。発表音源に『narrative songs』、著書に『すべて、こども中心。』(KADOKAWA)などがある。
写真(1、2、4枚目):Hiroki Tagawa(nando inc.)