column 2024.6.8
 
【シリーズ】郊外くらしラボ

6/22イベント「始めてみる? 郊外の商店街で、小さな商い」

山岸奏乃花(東京R不動産)
 

私たちは郊外の駅から遠い商店街に、店や活動を始める場としての可能性を感じています。そこで、東村山市の寂れた商店街に、あの世界的に有名な建築家を巻き込んでカフェを開いた板金屋さんのストーリーから、そんな可能性を探る、まち歩き&トークイベントを開きます!

寂れた商店街で異彩を放つ建物。なんと、世界的に有名なあの建築家がデザインを!?

「ぼく、築50年の元タバコ屋を買っちゃったんですけど、一緒に何かできますか?」

開口一番そう言った、ウチノ板金の内野友和さん。その1年後、板金屋さんでありながら本当に東村山市の商店街にカフェ「和國商店」をオープン。店は数々のメディアに取り上げられ、開店早々かなり話題になっています。

店のある「青葉商店街」や、地域の人たちと出会って感じたのは、郊外の駅前ではない場所にある商店街のポテンシャル。ここは郊外の商店街のこれからを考えるモデルになるかもしれない!

今回はそんな視点で地域を掘り下げる、まち歩き&トークイベントを開催します。内野さんや地域の方に話を聞けるこの機会、ぜひ遊びにきてください。

特徴的な外壁は、広島の神社で塀に使われていた銅板を再利用。内野さんたちが一枚一枚手作業でつくったもの

板金の技術が惜しげもなく使われた内装も見もの

 
郊外の駅から遠い商店街にはチャンスがある?!

今、郊外では新しく店や活動を始める人が増えています。ここ東村山市でも新規開業が3年で3倍になったのだとか。

生活の場の近くで、小さく店や活動を始めたい人にとって、郊外の駅から遠い商店街はチャンスになりそう。

家賃のリーズナブルさは見逃せないポイントですが、周りにお客さんや応援してくれる人、同じような立ち位置の仲間がいて、つながれるのは、新しいことを始めるのにうれしい環境です。

駅からバス便と遠く、寂れてしまった商店街。でも私たちはここに可能性を感じている

青葉商店街のここがすごい

駅からはバス便と、交通アクセスが悪く、世代交代と共にほとんどの店がシャッターを下ろしてしまった青葉商店街。でも私たちは、ここにチャンスがあるんじゃないかと思っています。その理由は3つ。

まずは商店街としての風景が残っていること。店舗として使える建物がたくさん残っているということは、新しい人や拠点が集まる可能性があるということです。

そして周辺の住宅街にたくさんの人が住み、商圏が期待できること。地域には若いファミリー世代も住み、交通の利便性が悪いからこそ、顔の見える関係性の中でニーズをつかむことができます。

そして何より、地域のことを考えている仲間がいること。内野さんをはじめ、公園でマルシェを開いているグループや、高齢者の拠点を作ろうとしている事業者、以前から紹介している相羽建設もこの地域に深い縁と思いがあります。

そんなみんなが「地域をよくしたい」という思いを持って、新しいことを始めるときに応援してくれたり、仲間をつなげてくれたり。びっくりするくらいの速さで頼れる誰かを紹介してくれます。

そんなところにひかれて、私たちR不動産もここで活動を始めるようになりました。

商店街の新しい顔として、子どもからお年寄りまで、地域の人たちに愛される店になっている

ローカル職人のチャレンジ「和國商店」

銅板でぎっしり覆われた外観が目を引く「和國商店」。実は建築家の隈 研吾さんがデザインを手掛けています。

東村山市に? しかも小さな店舗のリノベーション。なぜ?!

隈さんは、地域や商店街の再生にとても関心があって、地元のために何かしたいという内野さんの熱い思いに共感して、設計を受けてくれたのだとか。

そんな隈さんと出会うきっかけをつくったのは、ウチノ板金が制作している工芸品「ORIZURU」。職人が銅や真鍮を手作業で折り曲げて作る、小さな折り鶴でした。

「ORIZURU」を始め、フランスのアーティストとのコラボで生み出された「OXYGAMIシリーズ」といった和國商店の作品の数々は、職人が天候に左右されず仕事ができるようにと開発された工芸品。今では海外からも注目され、多くの注文があるそうです。

地域の板金屋さんでありながら世界を相手にする職人たちの技が、東村山に隈さんを連れてきたというのも、かっこいいストーリーです。

和國商店

出会いをつくった職人技、板金の小さな折り鶴

東村山に隈 研吾さんを連れてきてしまった、内野さん

和國商店の向かいの店舗、空いてます

イベントはまち歩きとトークイベントの2部構成。まち歩きでは商店街の周辺をぐるっと散策。地域のスポットやまちの雰囲気などもご紹介します。

また和國商店の向かいには、募集中の店舗物件もあって、こちらも見ることができます。

物件情報はこちら。
懐かしさとこの先へ

トークイベントでは、内野さんの思いや作戦を聞いてみます。どうして買っちゃったのか、どうやってブランディングしていったか、実際オープンしてみてどうか?

和國商店のコーヒーを味わいながら、建物もじっくり見ていただけます。

少人数ならではの、皆さんにもいろいろ聞いてもらえる場にできればと思うので、この機会にぜひご参加ください!

左が募集中の物件、右に見えているのが和國商店

地域の人たちに愛される文房具店だった物件。小さいけれど、間口が広いのが特徴

【まち歩き&トークイベント】
始めてみる? 郊外の商店街で、小さな商い

まち歩き
日時:2024年6月22日(土)17:00~18:00
場所:和國商店
住所:東京都東村山市青葉町2-5-6(MAP
参加費:無料

トークイベント
日時:2024年6月22日(土)18:00~19:00
場所:和國商店
参加費:無料
定員:15名

参加方法:事前予約制
以下リンク先にてお申し込みください

申し込みページ(peatix)

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