これからどんな暮らしがしたいだろう? そう考えたときたどり着いたのは「郊外」。自然が近い環境や、人との距離感、何気ない時間が豊かな日常はもちろんのこと、自分たちが関われる「余白」がたくさんあるのが、何よりも魅力的。R不動産なりの“自分らしい暮らし”をつくれそうな予感がそこにあります。そんな郊外の暮らしを考える新シリーズを始めます。新しい物件の企画も、こっそり進行中。お楽しみに。
若手が集まって、これからの暮らしを考えました
私たちが欲しいのは“暮らしの手触り感”。背伸びをせず手の届く範囲で、周りの人の顔が見える暮らし、立派じゃなくても“ニセモノ感”がない暮らしがしたい。そんな暮らしは、どんな街で、どんな建物だったら叶えらえるのだろうか?
東京R不動産の若手有志が集まり、自分たちのこれからの暮らしについて話したのをきっかけに、そんなことを考え始めたのが1年ほど前のこと。
何より大事にしたいのは、日々の生活に愛着が持てることです。それは近所にいい感じのお店があったり、部屋を自分好みにカスタマイズしたり、庭やバルコニーで植物を育てたりという、何気ない日常。
リサーチした結果たどり着いたのは、「郊外」といわれているエリアでした。
「どうした!? 突然郊外?」と思われる方もいるかもしれません。
今まで東京R不動産で紹介してきたのは、都心部の物件が中心です。郊外エリアの物件もありますが、積極的には取り扱ってきませんでした。実際に東京の西側や神奈川エリアを中心に物件を探してみても、紹介したい思える物件がすごく多いとはいえません。
ただ思い立ったら自転車で公園や川、森に行けて、地元の畑でとれた野菜が手に入る。近所のおばちゃんと挨拶できる。そんなことが何より魅力的に見えてきました。車を使えば30分くらいでもっと大きな自然に会いに行けたり、里山があったり。そんな魅力をポジティブな視点で捉えたいと思えてきたのです。
私は「この地域に住みたい」と思うファンがいる街が、今後生き残るのだと思っています。大きな資本が幅を利かせる都心部では、個人の力ではどうにもできないことがたくさんあります。一方で郊外には問題もありますが、頑張れば自分たちでどうにかできる余白が残っています。
「東京=都心」という呪縛が解かれつつある今、社会の価値観ではなく自分の好みに合わせた、自分だけの理想の暮らしを手に入れるチャンスです。
だから私たちの目線で、愛着を持って暮らせる郊外の街を紹介していきたいと思っています。それは私たち世代の暮らしの選び方でもあるし、どんな人を支持するかでもあるし、何を大切に生きていくかでもあります。
そんな目線で街を歩いて見てみると、かっこいい住宅をつくっている地元工務店が地域に根付いた取り組みをしていたり、古くから近所の人に愛されるお店を見つけたり……、日々さまざまな発見をしています。
このシリーズでは、そんな「郊外」エリアの面白い出来事にフォーカスを当てて紹介していこうと思います。
物件紹介はもちろんのこと、物件の選び方や選択肢を増やす方法、事例紹介、郊外のキーパーソンへのインタビュー、福祉や教育との関係性、働き方、私たちの目線で気になっているエリアや取り組みの紹介、建築家とのコラボ企画など、さまざまな角度から街や建物・人を伝えられればと思っていますので、優しく見守っていただけたらうれしいです。