シリーズ「聞くR不動産」。第16回は公開インタビューです。みなさんは「杉並 海の家」を知っていますか? 古い木造2階建てのこのスペースは、もしかしたらこれからの生き方や、まちとの関係についてヒントをくれるのかもしれない。そんな予感を確認するため、家主の海山さんに話を聞くことにしました。
「杉並 海の家」はこんな場所
「生きることが仕事になればいい」
他の人にそんなこと言われたら、「大丈夫か!? しっかりしろ!」って、肩をつかんでユッサユッサしてしまうと思うんですが……。
「杉並 海の家」という、ちょっと不思議なこのスペースを開いている、海山俊亮さんにそう言われると、なんだかとっても自然なことに思えて、すっと納得してしまうのです。
杉並 海の家 Facebookページ
代田橋の駅からほど近い一軒家。
ここは家であり、アトリエであり、ギャラリーでもあります。
家主は「MicroWorks」という名前でプロダクトデザインの仕事をする海山さん。
かつて板金工場+住居だった建物は、1階に作業場を利用したギャラリーと広い庭があって、2階はショップとアトリエ、そして住居になっています。
2階のショップには、海山さんのプロダクトや、海の家のオリジナル商品などが並びます
ギャラリーやショップ、アトリエというと、ちょっと気取った感じですが、杉並 海の家でいうそれは、とってもゆるい。
まるで友だちの家に遊びに来たような感じ、というか実際にそうなんですが、ついつい長居をしてしまう心地よい時間が流れています。
ギャラリーでは海山さんが出会ったいろんなクリエイターが、毎週のように展示をしているので、たまに知り合いの展示を見に行くのですが、隣の和室でちゃぶ台を囲みながら、庭を眺めてお茶を飲んでいると、時間を忘れてくつろいでしまいます。
板金工場だった頃の名残を感じさせるギャラリーの入り口
実はプロダクトデザイナーとしても、海山さんは稀有な存在で。
依頼を受けてデザインをすることもあるけれど、メインは自分でデザインしたものを商品にして売る仕事。
プロダクトデザイナーはたくさんいますが、自分のブランドを持って、自分で販売までしている人って、そういません。
ありすぎるほど味があるギャラリー
つまり海山さんは、日々の暮らしで感じたことをプロダクトとして表現し、日々出会う人たちがギャラリーを使うことで生きている。
それがこの海の家を舞台に、グルグルと循環することで、本当に“生きることが仕事に”なっているのです。
しかもそれがすごく自然体で、めちゃめちゃゆるく、ゆっくりと回っているところに、なんともいえない魅力があります。
ギャラリーの脇には和室があって、窓の向こうには縁側と庭。まったり
そんな海の家を引っ越さなければいけない、と聞いたのは、まだ寒かった頃。海の家に遊びに行ったときのことでした。
そこで、海山さんがどんなことを感じ、考えながら、海の家を開いてきたのかを、この機会にちゃんとインタビューしておきたいと思ったのです。
なぜなら海山さんの生き方には、これからの時代を楽しく生きるための大きなヒントがある気がするから。そしてこの海の家は、これからの都市やまちとの関わり方を教えてくれる大事な存在になる気がするからです。
だからせっかくなら、この海の家を実際に感じてもらいながら、みんなでいろんな話を聞けたらいいんじゃないかと思って、今回は公開でインタビューをしてみることにしました。
インタビューの内容は、もちろんR不動産のサイトでお届けしますが、この機会に直接話を聞いてみたい方は、遊びに来てもらえたらうれしいです。
といっても、たくさんの人が入れるスペースではないし、クーラーも効きが悪いけど……、と海山さん。なので、ご興味があって暑がりでない方、涼しい格好で、ぜひ。
海の家では「最後のうちわや酒場」というイベントをやっていて、当日は開催日ではないですが、参加作家のうちわを見ることもできます。
最後のうちわや酒場
聞くR不動産 第16回
公開インタビュー「杉並 海の家」で考えてみる
日時:2018年8月10日(金) 19:30~21:00(19:00開場)
会場:杉並 海の家
住所:東京都杉並区和泉1-5-12(MAP)
定員:20名
参加費:600円 ※別途1ドリンクのオーダーが必要です
参加方法:事前予約制(先着順)
以下のリンク先にてお申し込みください
申し込みページ(Peatixサイト)