news 2018.7.27
 

「第3回 箱根トライアルステイ」開催! 非日常を日常に

白坂桂子(SPEAC inc.)
 

「トライアルステイ」とは“お試し移住”で、現地の暮らしを体感するプログラム。今回はこれまでよりも充実したステイ体験・移住サポートができるよう地元チームとの協力体制を強化しました。観光とは違う、新たな箱根の過ごし方を見つけに来てください。

昨年のトライアルステイ参加者さん。最終日に訪れると、名残惜しいのか庭先でたそがれている後ろ姿があり、思わず隠し撮り。やらせではありません(笑)

箱根について

東京やその周辺に住む方なら、箱根には何度か訪れたことがある方も少なくないでしょう。普段は温泉や定番の観光スポットを巡ることが多いかもしれませんが、少し視点を変えると違った箱根の姿が見えてきます。

都会にはないダイナミックな自然。それが箱根の魅力だと語る、移住者の方々。買い物が不便、雪が降ると外に出られないと言いながら、「でもそれが良い」と、その不便さを楽しんでいる方が多いのが印象的です。

週の半分は都心で働きながら、箱根の山奥に住んでいる移住者の坂倉さんは、DIYでピザ窯や露天風呂を作って暮らしているというツワモノです。夏はクーラーいらず、冬は薪を割って暖炉で温まる。温泉が出るからガス代はかからないのだとか。

坂倉さんのような暮らし方は極端な例かもしれませんが、都心での仕事と両立しながら、こんな暮らし方ができるのは憧れます。

大自然を満喫しながら暮らす、移住者の坂倉さん。「冬は雪が降ると外に出られないけどスキーができるよ」と楽しそうにおっしゃっていました

自然の魅力はもちろんですが、個人的には箱根の“非日常”と“日常”が入り混じる雰囲気が好きだなぁ、と感じます。

例えば箱根湯本あたりでは土産屋や旅館が多く、非日常な雰囲気ですが、少し裏路地に入ると住宅街があり、地域での暮らしが垣間見えます。

箱根湯本にあるゲストハウスでは、一般客も利用できるバーを併設していて、国内外の観光客や、箱根で働くひと・住むひとの交流の場になっています。そこで地元のひとから人気の居酒屋などの情報を仕入れたり……。

こういった、外のひとと中のひとが入り混じって、“非日常”が“日常”に溶け込んでいる感じが、とても心地いいのです。

箱根湯本のゲストハウスでは、外国人のゲストが楽器を演奏していたり、手前のバーでゲストどうしの交流が生まれたりしていました

一方で、これまでは移住者や住人どうしの交流が少なかったようですが、最近では30歳前後の方たちのコミュニティづくりを行う「ハコネライン」や、箱根に移住してきたママたちで結成した「hacomama~ハコママ~」など、暮らしを充実させるさまざまな地域活動が生まれているようです。

ハコネライン
hacomama~ハコママ~

これらは箱根のほんの一部ですが、ひとそれぞれの楽しみ方があるのが箱根の良いところ。「トライアルステイ」で普段とは違う視点から、箱根での過ごし方を見つけてみてはいかがでしょうか?

「ハコネライン」主催のフリーマーケットのようす。「箱根ライフをカラフルに」を理念に、さまざまなイベントを展開しています

トライアルステイについて

箱根町では3回目のトライアルステイ。昨年の12組から、今年は7組と募集人数を減らし、参加者一組一組に寄り添った体験をご提案します! ご希望に応じた体験を企画しますので、募集アンケートにご記入ください。

特に移住にあたってハードルとなる“仕事”と“住まい”については、トライアルステイの終了後も地元事業者や箱根町と連携してサポートします。

箱根町での仕事に興味がある方には、起業支援や、旅館・ホテルの職場見学や就業相談などを行います。

また住まいについては、箱根町が運営する「空家バンク」で物件をご紹介することが可能。今回のステイ物件も購入・賃貸の可能な物件です!

過去2回のトライアルステイで好評だった、地元の方や先輩移住者との交流会も予定しています。昨年は先輩移住者の方から、「ここは何年も前から誰も住んでいない」「ここの家主さんなら賃貸・売買の相談ができるよ」なんていう地元ならではのお話を伺うことができました。先輩から、移住・二地域居住を始める際のアドバイスを聞いてみてください。

移住者の黒澤さんは、レストランで働きながら「ハコネライン」を運営するなど、仕事もプライベートも精力的に活動されています

滞在する物件について

ステイしていただくのは仙石原にある物件。別荘として利用されている築40年ほどの建物ですが、内装や設備はきれいにリフォームされています。イチオシは“源泉かけ流し”の温泉。プライベートな空間で、庭や箱根山を眺めながら、温泉にゆっくりつかる生活が楽しめます。

昨年も大好評だったステイ物件。別荘として利用されていますが、購入・賃貸もできます

温泉は希望者のみ追加料金5,000円で利用できます。温泉を利用しない場合も、水道を利用して浴槽にお湯を溜められます

物件がある仙石原のエリアは、「箱根ガラスの森美術館」やすすき草原があるあたり。

物件周辺には徒歩圏内にスーパー、コンビニ、郵便局やコインランドリーもあり、日常生活には困りません。箱根湯本はもとより、新宿まで直通のバスも出ているので、箱根で一番といっていいほど住みやすいエリアかもしれません。

箱根と一言でいっても、エリアによって特色が違います。仙石原など山の上の地域と箱根湯本では気温が全然違う、ということも。観光で訪れたことがある方も、住むことによって見えてくる世界を、ぜひこの機会に体感してみてください。

参加をご希望の方は、下のリンクからアンケートに回答をお願いします。
2018年度「第3回 箱根トライアルステイ」募集アンケート

また箱根での生活に興味があるけれど今回は参加が難しい、という方も今後のプログラムの充実に向けて、アンケートにご協力いただければうれしいです! ご応募お待ちしています。

今回の開催期間は夏から冬にかけて。四季折々、ダイナミックな自然が楽しめる箱根での暮らしを体感してください

■トライアルステイ詳細

期間:
 第1期:2018年9月14日~2018年9月25日(11日間)
 第2期:2018年9月28日~2018年10月15日(18日間)
 第3期:2018年10月19日~2018年11月5日(18日間)
 第4期:2018年11月9日~2018年11月26日(18日間)
 第5期:2018年11月30日~2018年12月17日(18日間)
 第6期:2018年12月21日~2019年1月7日(18日間)
 第7期:2019年1月11日~2019年1月28日(19日間)
※週末のみの滞在も可能ですが、滞在可能日数の多い方を優先的に選定します
※入退去日は前後で調整可能です

地域:神奈川県箱根町
対象:箱根町への移住、二地域居住を検討されている方
定員:7組(予定)
応募締め切り:2018年8月31日(応募状況に応じて追加募集を行います)

応募条件等:
・参加保証料(デポジット)20,000円、契約事務手数料15,000円、火災保険料9,500円をお支払いいただきます
・参加保証料は退去時に返金します
・火災保険料は1年分をお支払いいただき、終了後に日割り計算で保険会社から返金します
・実施期間中の日誌の記入と、終了後のアンケートにご協力いただきます

注意事項:
・トライアルステイで使用する物件に、移住時に入居できるとは限りません
・布団はありますが、シーツ、タオル等はご自身でご用意ください
・自家用車やレンタカーをご利用の場合、車の手配はご自身で行っていただきます
・定員を超えた場合は、いただいたアンケートをもとに事務局で選考します
・未成年者のみでの参加はできません

事業主体(事務局):箱根町・R不動産株式会社
問い合わせ窓口:箱根町企画観光部 企画課 0460-85-9560

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