混ざるって楽しい! tupera tuperaと暮らしの話<後編>
ミックスから生まれるコミュニケーション楽しみながら、創作活動をする二人。その自宅の家づくりは、なんと2組、3人の建築家とのコラボレーション!? 混ざって、離れて、軽やかさが気持ちいい、tupera tuperaへのインタビュー。

賀茂川沿いに立つ自宅の建物は、なんと2組、計3人の建築家が設計したそう。
tupera tuperaを含めると、5人のクリエイターがコラボレーションしてつくったことになります。
それぞれとは友人だけれど、2組の建築家はほぼ面識がなかったそうで……。いろいろな人と一緒につくることに慣れていた二人でも、「もめるか、うまくいくパターンかわからなかった」と笑います。

「彼らも私たちをクリエイターとしてリスペクトしてくれていたので、普段は思い付かないようなことができると思ったんじゃないかな」と中川さん。打ち合わせには手描きのスケッチを持って行ったそうです。
普段の創作活動ではアイディアを出すのが得意な亀山さんですが、家づくりでは「いいね」と言う役割。「中川がドールハウスを作る少女のようにすごく楽しそうだったから、あまり口を出さなかった」と話します。
人が集まれば、いろいろあるけれど、それも含めて楽しい家づくりができたと、振り返ってくれました。

ビジュアルを担当した「ロームシアター京都」の10周年記念では、思いがけない展開もあったそうで……。
「来場者がプランクトンの格好で踊る盆踊りのプログラムで、音楽をどうしようかと考えていたら、たまたまロームシアターに歌が得意な人がいて、歌ってくれて」
そんな偶然から生まれたのが、亀山さんが「これは絶対聞いてほしい」というほどクオリティの高い「プランクとんとん音頭」でした。
こんなふうに、それぞれが出来ることを生かして何かを作るのもワクワクします。
「地域のお祭りなども、オリジナルでみんなが考えたらいい」と亀山さん。
「みんな得意なことが違うから、神輿を作ったり、炊き出しをしたり、出来ることを持ち寄ってひとつの祭りをつくりあげる。でも地元の祭りなんかは、みんな凄く団結して盛り上がるけれど、終わったら意外とあっさり解散するんですよね」と中川さん。
一緒につくるときは団結して、終わればそれぞれに戻る。そんな関係性もまたいい、と話します。
「tupera tuperaとプランクトンによる大盆踊り大会」の様子
亀山さんはオキ。中川さんはアミ。 二人でオキ&アミ。プランクトンになった来場者と盆踊り幅広く創作活動をしている二人ですが、「パソコンは使わないんです。デザインワークもスキャニングもできない。というかやらないと決めました」と中川さん。
「基本は手仕事。絵を描いてそのまま送るので、迷惑をかけることもあるけれど、データで終わりではなく、人とのやりとりが生まれる。それがすごくいい」と話します。
原画があるからこそ、制作の裏側が覗ける展覧会も成り立つ。相手もみんなちゃんと分かって受け止めてくれるそうです。
効率よく進めようとすれば、もっと簡単な方法もある。けれどその面倒な過程があるからこそ、二人の作品には親しみが持てるのかもしれません。

ここ6年ほど、夕方のランニングが趣味だという亀山さん。
仕事場の窓に西日が差し込んできたら、仕事をさっと切り上げて、目の前を流れる賀茂川に走りに出ます。
「人に会いたいときは南(中心部の方)に行く。そうするといろんな人とすれ違う。会いたくない時は北上するんです」
暮らしの中で、人を掘り下げ、混ざることを楽しむ二人。
そのどこか軽やかな人との関わり方から、私たち東京R不動産の住宅地づくりにもつながる、たくさんの気付きをもらうことができました。


前編はこちら
混ざるって楽しい! tupera tuperaと暮らしの話 <前編>
写真:平野 愛(5、6枚目以外)
tupera tuperaの展覧会が開催!
「MIX WORKS —— tupera tuperaの仕事2002–2026」
会場:武蔵野美術大学美術館
住所:東京都小平市小川町1-736
会期:2026年9月14日(月)~10月25日(日)
料金:無料
詳細:MIX WORKS —— tupera tuperaの仕事2002–2026

関連リンク:
tupera tupera(ツペラ ツペラ)
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