新型コロナウイルスの出現によって、働き方やオフィスのあり方について見直しを迫られるこれからの時代、戦略的にオフィスを移転する企業が直面するのは旧態依然とした“原状回復”の文化です。東京R不動産では、せっかく雰囲気よくつくったオフィスをさえない内装に戻すという残念な慣習を変えるべく、「居抜きオフィス」の流通を促進することで、「原状回復文化のアップデート」を目指します。

オフィスって、家具や什器があることでグッと利用イメージが伝わるものなんです
ビフォーコロナとアフターコロナ。
後世にはそう呼ばれるであろうタイミングに生きている僕たちは、働き方や都市のあり方、ライフスタイルの価値観について、見直さざるを得ない状況に置かれています。
これから迎えるアフターコロナの時代では、あらためてオフィスの意義を問い直すとともに、今まで借りていたオフィスから戦略的に移転をする企業が増えることが予想されます。
そこでネックになるのが、いわゆるオフィス物件の“原状回復”の文化です。オフィス賃貸の世界では長らく、退去する際には入居時の状態に回復することが慣習となってきました。
せっかく入居者による内装や家具によって差別化されたオフィスを、無難ではあっても特徴のない普通のオフィスに原状回復することは、果たして今の時代においても適切な判断なのでしょうか?

原状回復文化をアップデートすることは、気持ちよく働ける空間を増やすことにもつながると思います
オフィスの原状回復文化のアップデート
実は今までも、東京R不動産で人気になるオフィスの特徴のひとつに、「前の入居者がリノベーションした内装をそのまま引き継げます」というものがありました。
リノベーションが一般的になり、居心地の良い空間で働きたいと願う人が増えた今、天井を抜くなど、改装や家具でカッコよく整えたオフィスを、天井を張り蛍光灯とタイルカーペットの状態にわざわざ戻して、それを借りた人がまた天井を抜いて改装するという、誰も幸せになっていない不経済な文化は、今こそ見直すべきタイミングであると考えます。
そこで僕たちは、居抜きで出たい入居者と、内装や家具什器がいい感じのオフィスにそのまま入りたいという次の借り手をマッチングさせる「居抜き仲介」を促進することにより、「オフィスの原状回復文化のアップデート」を目指していきます。

せっかく改装したオフィス、天井を張って蛍光灯とカーペットに戻すなんてもったいないですよね?

それでもこの状態に戻しましょう、というのがオフィスの原状回復の一般的なルールなんです
入居者のメリット
「居抜きオフィス」の仕組みを利用することにより、退去をする「現入居者」には原状回復の費用や家具・設備什器の廃棄費用を大幅に削減できる可能性があります。
早めの入居を希望する入居者がうまく見つかれば、解約予告期間中に発生するはずだった無駄な賃料を削減できる可能性があります。
次に借りる「新入居者」は、内装費用や家具・設備什器の購入費用を大幅に削減でき、改装期間の賃料も削減できます。
居抜き募集の開始にあたっては貸主や管理会社の承諾が必要となりますが、その点については東京R不動産のスタッフから詳しくご説明しますのでご安心ください。
物件オーナーの方にもこんなメリットが
リノベーションが一般的になり、カッコいい空間で働きたい借り手が増えている時代に、他のオフィスと横並びの地味な内装に戻さなければならない理由はどこにあるのでしょうか?
人々のオフィスに対する考え方が見直されるこれからの時代、残念ながら従来の価値観で提供される横並びのオフィスでは、値下げによってのみしか他との差別化が図れないことになります。
一方、「居抜きオフィス」の仕組みを使えば、現入居者が付加価値をつけた状態で募集ができることで差別化が図れ、また原状回復工事に要する期間も短縮できるため、空室期間を大幅に短縮することも可能になります。
基本的には現状での引き渡し、もしくはせめて現入居者が改装した直後の状態への回復が望ましいと考えていますが、どうしても現入居者の入居前の状態に戻してほしい場合は、居抜き状態での一定期間の募集の後、次の入居者が見つからなければ原状に回復するように定めることで、リスクを避けながら募集をすることも可能です。
僕たち東京R不動産の強みは、自分たちらしい空間で心地よく働きたいという価値観を共有できるたくさんのユーザーとつながっていることと、どのような空間が好まれるのか? というニーズを、解像度高く蓄積していることだと考えています。
そうした強みを発揮できれば、ニーズが見えないがゆえに本来価値のある個性的なオフィスを無個性な原状に戻す、という残念な慣習を変えられると信じていますし、幸せなマッチングの形がつくれます。
この考え方に賛同していただける方は、ぜひ知り合いの事業者の方や物件オーナーに広めていただけたらうれしいです! 一緒に「オフィスの原状回復文化のアップデート」を目指しましょう!