2013.5.21 |
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第4回「ナイト内覧会、やります!」
5月27日(月)19;00-、ナイト内覧会を行います。連載している西大島プロジェクト、この物件の上階は眺めがいい。とくに夕刻から夜にかけて、窓からはだだっぴろく広がる東京やスカイツリーが部屋から見えています。せっかくなので、このいい時間帯で内覧会を一度だけ行おう、ということになりました。遅めの時間ですが興味のある方はぜひ。同時に、コンセプトや設計ポイントなどの説明も行います。コラムの末尾に詳細を掲載しています。
※内覧会は終了しました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
西大島プロジェクトの4つのプランの最後「D-TYPE」。これは細長いワンルームのスタジオ型。
家具の配置によって、それをどうゾーニングしていくかがポイントになっている。一見、手掛かりがなくて難しい間取りに見えるが、工夫次第で自分にあった空間をつくり出すことが可能だ。自由度が高い反面、住む人を選ぶかもしれない。 現地では、何もないプレーンな部屋と、例えばのインテリアを示したモデルルームをつくってみた。
この自由度の高い空間、それをうまく使いこなしてもらうための、いくつかの工夫をしてみた。
まずワンルーム型だと、玄関を入っていきなり室内が全部見渡されることに抵抗感がある。だから玄関には大きな帆布を入れて目隠し可能とした。宅急便が突然やってきても大丈夫。またその布が空間に表情をつくる。
それを抜けると、長い空間が姿を見せる。奥までぐっと伸びた空間はちょっと珍しい。
この部屋の最大の特徴は、下の写真の「自由の壁」の存在だ。
釘やビスを自由に打ち付けていい壁。
普通、マンションの壁に穴を開けるわけにはいかず、画びょうでも抵抗感がある。でもこの部屋の片面の壁には木材のぶ厚くて強い構造用合板があらかじめ貼ってあり、その範囲は自由にカスタマイズ可能となっている。それを「自由の壁」と呼んでいる。
ビス一本打てない日本の賃貸マンションの原状に対し、何らかの問題提起をしたくて必死にクライアントを説得した。
やってみると案外楽しい。
「R不動産 toolbox」とコラボして、その壁をスタイリングしてみた。木質の少々荒い壁に、いろんな家具やパーツを取り付けてみた。けっこう簡単に、そして自由に設置が可能だ。
一番奥、窓側に寝室のエリアを持ってきた。小上がりをつけることで空間を分節するのと同時に、大きな収納を獲得。ちょっと低くなった天井が微妙な落ち着きを与える。
玄関と同様に、壁一面の帆布をしつらえているので中を見せないことも可能。人がいるときは閉めて、一人の時は開いて伸び伸びと空間を使う。
この部屋は家具の配置によって、住み手が自由に空間を分節できるのが特徴だ。
「自由の壁」を使いこなし、ソファーや本棚で奥の見え隠れをコントロールし、さまざまな生活のパターンを想像して欲しい。家具の配置を工夫することで、長い空間を領域に分割してゾーニングすることで生活を組み立てていく。住むだけではなく、例えばSOHOのように働きながら住むことにも向いている。場所も駅から近い。
長い空間を領域/ゾーンでゆるやかに区切って行く、部屋でなくエリアゾーニングで間取りを考える、このプロジェクトを象徴する部屋だ。
nLDKという今までの部屋の概念のなかに住んで本当に幸せだったのか? 自分の間取りは自分でつくる、そういうコンセプトの方に住んで欲しいプラン。
■内覧会の詳細
※内覧会は終了しました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました!
日時:2013年 5月27日(月) 19:00 ~ 21:00
本物件の夜景の素晴らしさを体感していただくべく、特別に夜の内覧会を一日だけ開催することになりました。当日は、各室内のご案内の他に、ベランダに出て眺望を楽しんでいただくことも可能です。また、サービスドリンク(いい季節になってきたのでビールを!!)ご用意してお待ちしております。
この機会にぜひ一度ご体験ください!
※当日はOpen Aの馬場と東京R不動産のスタッフから住まい方や、デザインやコンセプトについての説明も行います。ぱっと見はわかりにくいプランですが、設計者の想いを感じていただければ。
会場:レスピール西大島