2013.5.7 |
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第3回「土間とベッド下の大きな収納、この自由度をどう使いこなすか?」
4/28の内覧会にご参加くださった皆様、ありがとうございました。そこではすべてのプランを現地でご覧いただいたが、WEBでは引き続き3つ目のプラン「C-TYPE」を紹介する。この部屋の寝室はちょっとユニークだ。
今回は間取りの前に、西大島という街について書いてみたい。というのは、東京R不動産でこの物件を担当している三箇山は、なんとこの街に在住。合理的な立地と使いやすさが気に入っている。彼に、この街のポイントを聞いてみた。
まず、起伏の少ない平地なので自転車の移動にはうってつけ。桜の名所「猿江恩賜公園」や「小松川千本桜」など、いろいろな場所に自転車10分前後でアクセス可能だ。すぐ近くには付近最大の複合施設「Ario」がある。ここはショッピングセンターからスポーツジムまでが集積する。荒川まで自転車で15分弱。ここは自転車レーンなどがあり開放的なサイクリングが可能だ。
下町なのでおいしくて安い店も多い。代表格は「砂町銀座」。テレビでもよく取り上げられる、東京を代表する下町商店街。Arioが近くにあるにもかかわらず、こちらもすごく人通りが多い。生鮮系もいいけど、下町商店街だし惣菜買うのが楽しいかも。その他にも深川や門前仲町、亀戸といった周辺の街にも、安くてうまい店が多い。
というわけで、これらの情報をまとめてもらったのが上のマップである。この適度な集積と広がりが西大島の魅力だ。
ではこの物件、3つめのプラン。この間取りは、土間と寝室が特徴的だ。
この部屋は玄関を入ると、まず土間がある。外と室内の中間的な使い方ができる空間。
例えばここには自転車を持ち込んでもいい。サイドに窓があって陽も入るから植物を置いてもいい。普通のマンションにはない、ちょっとした自由がある。
スクリーンを閉めれば大収納。大量の服や靴が一覧できるような収まり方を想定した。暗く使い道のない空間になりがちな玄関だが、この間取りではそこを積極的に使いこなすことを心がけた。
この空間をロフト、と呼んでいいかは疑問だが、今のところ住宅の歴史にはこういった空間がなかったので、とりあえずこう呼んでみる。この部屋の寝室は、ちょっとユニークだ。コンパクトだけど開放感のある寝室はどうやったら可能か?それを考えていてたどりついた空間。
寝るだけの空間はそれに特化し、余計なモノを置かない。高さ70cmの高さにベッドルームがあり、その下が大きな収納になっている。季節外れの衣服、布団、スポーツギアなどの大物を一気に収納可能。土間とあわせれば、この部屋は収納要素が大きい。
寝室空間は天井が低くてちょっとした隠れ家のような場所。中にはTVジャックも来ているので、こもって映画を観る、なんいう時間が過ごせる。こもる感覚がありつつ、上部が抜けているから狭苦しくもない、ちょっと不思議な空間になった。カーテンを閉めれば小さな個室のような空間にもなる。
部屋の真ん中に寝室を置いたおかげで、テラス側に広めのリビングダイニングを配置することができた。明るい空間にソファーやラグを置いてくつろぎの場をつくる。アイランドキッチンのエリアを一体化しているので20平米(約12畳)の大きな空間だ。
窓際には幅60cmの長いカウンターをつくり付けた。テレビや本を置くような棚と捉えてもいい。ライフスタイルによって、工夫して使って欲しい。
この辺りに座って顔を上げれば、窓からは抜けのいい景色が見える。開放感のあるリビングダイニング。
またしても何LDKとは呼びにくいような間取りだが、だからこそ、空間も住み手が自由に発想し、それによって空間を構成してゆくことが可能だ。