bottle café
今年1月にオープンしたばかりの「bottle cafe」は、代々木駅から歩いて3分の落ち着いた住宅街の中にあるカフェバーだ。お店の雰囲気と場所柄もあり、店内にはゆったりとした空気が流れていてとても居心地が良い。実はここ、もともとは建設会社が事務所として使っていた築30年・木造一戸建の建物が手直しされて店舗に生まれ変わったのだという。


(左)現在のbottlecafe (右) 改装する前の状態。
いいえ。そもそものきっかけは仲間とやっているダンススタジオがこの近くだったので、仕事場の近くに住みたいと思って、同じ代々木で住める家を探し始めたのです。ですから借りた当初は自宅兼事務所として使っていました。けれども、やはりこういう一軒家だと友人たちも自然と集まってくるんですね。ある時、ここをカフェバーにしようという話で盛り上がって、この「bottle cafe」を始めることになったのです。それで一階を新たに改装し直しました。お店の営業を始めてからもしばらくの間は2階に住んでいたのですが、だんだんカフェの経営が軌道に乗ってくると、今度は2階もイベントスペースとして使おうという話になって、ついに僕自身はここから出てまた別の部屋を新たに借りなければいけないことになってしまいました(笑)。
以前こちらは建設会社の事務所として使われていたそうですが、かなり古く、またお世辞にもきれいとは言えない状態で、借りることが決まってから友人を連れてきたときには「本当にここに住むの!?」と驚かれました。けれども、こういう物件ならではの、もともとあった、新築には出したくても出せない古い味のようなものがあると思うんですよね。それに、少し手を加えるだけで、ここはずいぶん良くなるという気がしたのです。実際、簡単な改装をしただけでもかなり違いました。例えば、入り口部分も、壁の色を白に塗り替えて、それから廂(ひさし)はボードの上から板を打ち付けただけなのですが、それだけでもぐっと見映えが良くなって建物自体のイメージも変わりました。ですから、もとの良さはできるだけ残しつつ、いかに手を入れていくかという思いが最初からありました。

なるべくお金をかけず、賢く改装。内装には廃材を効果的に使ったり、壁紙をアクセントにしたりしている。

壁紙を貼るだけでスピーカーがかわいく変身!「easy lifetime」の壁紙は絵柄もバラエティに富み、いろんな使い道ができるのが魅力。
1階カフェ、カウンター部分の壁では木を打ち付けて、一種の飾りのようにしてありますが(写真左)、実はこれは改装時に出た端材をうまく再利用して使っているものです。1階は水回りの業者工事を入れたので、それだけでも90万くらいかかっていますが、その分このような工夫をすることによって、全体のコストを抑えたりしています。
これは50's~80'sのヴィンテージ・ウォールペーパーを専門に扱っている「easy lifetime」というショップのものですが、いろいろな使い方ができるので気に入っています。これを貼る前は室内がややシンプル過ぎて殺風景な印象でしたが、家具に壁紙を貼ってみたらワンポイントになってくれてメリハリが出てきたので良かったです。お金を掛けないで工夫する方法の一つとして、壁紙のこういう使い方を知ったことは自分たちにとっても発見でした。
お店は大通りから入った民家の並びにありますが、それがかえって落ち着くということもあるのか、徐々に常連のお客さんが増え始めてきた感じです。昼間はテイクアウトも含めランチを中心に、また夜には料理のほか、都内ではあまり飲める場所がない水戸・木内酒造さんの「ネストビール」を始めとしていろんなお酒をお出ししていますが、なかなか好評です。最近では2階のフリースペースも使って土日にパーティーを行ったりしているので、これからますますいろいろな人たちが集まってきて、そこで人の輪が広がっていったら良いと思っています。
※bottlecafeは閉店となりました。(2011.10.18追記)
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