news 2015.3.16
 

2/19 内覧会&トークイベント「Workspace as Living room」開催

馬場正尊(東京R不動産/Open A)
 

Open A/東京R不動産チームの設計で、築42年のオフィスビルをリノベーションした。コンセプトは「住まいの要素を取り入れたオフィス」。その建物で、2月19日(木)に内覧会とトークイベントを開催!川渕恵理子さん(株式会社イデー常務取締役)と馬場正尊が、ワークスペースの現在について語り合う。

※イベントは終了しました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

証券会社だった築42年のオフィスビルをリノベーション。ここを会場に、トークイベントと内覧会を開催。

トークイベント「Workspace as Living room -暮らすように働く-」

十数年前、当時まだ南青山にあったIDÉEの本社で、見たこともないオフィスに出会った。

そこはインテリアショップとカフェ、そしてオフィスが渾然一体となった場所だった。カフェがショップとつながっていることすら新鮮な時代だったのに、その中にオフィスまで存在していた。

そこでミーティングは至って普通に行われ、偶然やってきた友人がいつの間にか話の輪に加わって、新しいアイデアや仕事が生まれることもあった。

この頃のIDÉEでは、働くことも、暮らすことも、遊ぶことや食べることさえもがひと続きで、だからこそ生まれるプロジェクトがたくさんあったと思う。そして、その環境は今も僕の理想の仕事場だ。

今回の対談は、そのIDÉEの常務取締役、川渕恵理子さんを招いて、現代のワークスペースについて話し合う。彼女はその仕事の中で、暮らすことと働くことの関係を、どうデザインしているのだろうか。

テーマは、「Workspace as Living room -暮らすように働く-」。
今、働く空間と日常を過ごす居住空間の境界は、曖昧になってきている。

働くことが業務をただこなすことではなくなり、求められる空間はかつてのオフィスのような均質なフロアではない。それは、適度な快適性とノイズと会話のきっかけがある、リビングやダイニングのような空間であることも多いのではないだろうか。

この対談では、川渕さんに過去のIDÉEの話から、現在も成長を続けるIDÉEのデザインや働き方について語っていただく。僕からは、デザインに携わった“仕事場”についてのプロジェクトや、最近アメリカの西海岸などで見てきたオフィス環境の最前線などの雑談を交えながら、住むことと働くことの現在について話したい。

そして、そこから新しいワークスペースの一端を垣間見られればと思う。

会場は、最近僕がリノベーションを手掛けたオフィスビル。
「住まいの要素を取り入れたオフィス」をコンセプトにデザインした建物だ。

当日は、簡単なドリンクなども用意しているので、話を聞くもよし、物件を見るもよし。リラックスした雰囲気の中で、リビングやダイニングのようなワークスペースを楽しんでもらいたい。

大きなキッチン、パーケットフローリング、サンルームなど“住まいの要素”を取り入れたデザイン。

「住まいの要素を取り入れたオフィス」内覧会も同時開催

今回の会場となる建物は、築42年の味のあるオフィスビル。
場所は日本橋小網町。茅場町駅から歩いて4分で、大きな交差点に面している。

このビルは、かつて証券会社のオフィスとして使われていた。
各フロアは全8階のうち1階が店舗、2階から上は各階130平米ほどで事務室や役員室だった。

そんなビルを、「住まいの要素を取り入れたオフィス」というコンセプトでリノベーションした。特徴は、大きなキッチン、パーケットフローリング、サンルームなど。

オフィスでは、何気ない会話からアイデアが生まれ、プロジェクトが良い方向へシフトする……
技術の進歩、働き方の変化があっても「みんなが一緒の空間にいる」という効果は変わらないはずだ。

そうであるならば、そのための場はシンプルで、開放的で、リラックスできる空間であってほしい。そんな思いから、このオフィスを設計した。

1フロア1テナントで全8区画、そのプランを説明しておこう。

【3階 キッチンプラン】

一角に大きなアイランド型キッチンがあるプラン。
仕事の合間の軽い休憩に、クライアントとの打ち合わせに、ちょっとしたパーティーに……。
キッチンの使い方を考えるだけで、なんだか楽しくなってくるのは僕だけだろうか。

【4階 リビングプラン】

パーケットフローリングが目を引くプラン。
エントランス付近の床はコンクリートのまま、それ以外はフローリングが敷き詰められている。
まるで玄関とリビングのような関係になっている。ソファとラグはもちろん、座布団を並べたりと、いろんな居場所をつくって楽しんでほしいプランだ。

【5階 サンルームプラン】

このプランでは、一番日当たりが良い場所にサンルームをつくってみた。
オフィス部分とはガラス戸で仕切り、床はフローリングで仕上げている。
窓を開ければさながら屋外のようだ。
サンルームは植物でいっぱいにしてもいいし、テーブルとソファを置いたり、あえてアウトドア用の椅子なんかも良さそう。内と外の中間のような、曖昧な空間を楽しんでほしい。

【6~8階 選べるプラン】

6~8階の3区画は、期間限定でプランを入居者が選べるようになっている。選べるプランは、上の「キッチンプラン」、「リビングプラン」、「サンルームプラン」の3つ。現状はスケルトンの状態。2月末までに申し込みをしてもらえれば、希望のプランに工事をして引き渡す予定になっている。

上の階にいくにつれて開放感が増してくるので、ぜひスケルトン状態の現地で出来上がる空間を妄想してほしい。

他にも、巨大な金庫室がそのまま残っている2階。かつて証券会社だったというのが、このフロアで分かる。また、南と南東が大きなガラス面になった1階は、オフィスはもちろん、物販店舗にも良さそう。この2フロアは、既存天井や床のタイルを剥がし、躯体を見せるラフな空間になっている。

夕方から夜にかけて移りゆく光の中で、ゆっくりと内覧を楽しんでほしい。

■小網町ビル 内覧会&トークイベント
※イベントは終了しました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

日時:2015年2月19日(木) 17:00~21:00
場所:東京都中央区日本橋小網町11-8

タイムテーブル:
(第1部)内覧会
17:00~ プロジェクト・全体コンセプト説明
17:30 見学

(第2部)トークイベント
19:00~21:00

トークイベント
テーマ:「Workspace as Living room -暮らすように働く-」
ゲスト:川渕恵理子さん (株式会社イデー 常務取締役)
※ご予約いただいた方には、トークイベントの際の座席をご用意いたします。
※予約をせずに参加される場合は、立ち見になる可能性があります。

申し込み方法:
以下の問い合わせフォームよりお申込みください。
「小網町ビル イベント参加希望」とお書き添えいただき、次の項目についてもご記入ください。
・ お名前
・ メールアドレス
・ 参加人数

関連コラム
 
おすすめコラム
 
カテゴリホーム
コラムカテゴリー
 
特徴 フリーワード
フリーワード検索
関連サービス
 
メールサービス
 
SNS
 
東京R不動産の本
 
公共R不動産のプロジェクトスタディ

公共R不動産の
プロジェクトスタディ

公民連携のしくみとデザイン




公共R不動産のプロジェクトスタディ

CREATIVE LOCAL
エリアリノベーション海外編

衰退の先のクリエイティブな風景




団地のはなし 〜彼女と団地の8つの物語〜

団地のはなし
〜彼女と団地の8つの物語〜

今を時めく女性たちが描く




エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ

エリアリノベーション:
変化の構造とローカライズ

新たなエリア形成手法を探る




PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた

PUBLIC DESIGN
新しい公共空間のつくりかた

資本主義の新しい姿を見つける




[団地を楽しむ教科書] 暮らしと。

[団地を楽しむ教科書]
暮らしと。

求めていた風景がここにあった




全国のR不動産

全国のR不動産:面白く
ローカルに住むためのガイド

住み方も働き方ももっと自由に




RePUBLIC 公共空間のリノベーション

RePUBLIC
公共空間のリノベーション

退屈な空間をわくわくする場所に






toolbox 家を編集するために

家づくりのアイデアカタログ






団地に住もう! 東京R不動産

団地の今と未来を楽しむヒント






だから、僕らはこの働き方を選
んだ 東京R不動産のフリーエー
ジェント・スタイル






都市をリノベーション

再生の鍵となる3つの手法






東京R不動産(文庫版)

物件と人が生み出すストーリー






東京R不動産2
(realtokyoestate)

7年分のエピソードを凝縮






「新しい郊外」の家
(RELAX REAL ESTATE LIBRARY)

房総の海辺で二拠点居住実験






東京R不動産

物件と人が生み出すストーリー






POST‐OFFICE―
ワークスペース改造計画

働き方の既成概念を変える本