column 2009.10.20
 

"入居者が育てていく"開放感満点の新築物件、賃貸開始!

武藤ふき子(東京R不動産/Antenna inc.)
 

今回ご紹介するのは入居者募集が始まったばかりの新築物件。最後の仕上げの工事が行われている中、ひと足お先に建物内にお邪魔してきました!

ガラス張りの外観。前面の道路に向って思いっきりオープンになってます。

3F。大きくとられた窓。開放感たっぷりです。ローズウッドの床もいい感じ。

3F・2Fフロアの角っこの窓を開けると半屋外テラスのようなスペースに。車が通る音は聞こえますが、気持ちいいです。

前面道路と反対側を見るとこんな感じ。眺めが意外と抜けていて、新宿のビル群が見えます。

1Fは半地下になっていますが、天井が高く、窓からの採光が確保されているので、まったく窮屈な印象はないです。

たとえば、小規模オフィスを手頃な家賃で探そうとした場合、その多くはマンションの一室を事務所として使うか、雑居ビルの一室かという選択肢がほとんどです。一日の大半をそこで過ごすことを考えると、やっぱり閉塞感は否めないし、気持ちよくないですよね。お客さんだって呼びにくい。窓が大きくて、明るくて、風通しもよくて。窓を開け放てば半屋外にいるような開放的な気分。選択肢の中に、こんな物件があったら、ちょっといいと思いませんか?

特徴は何と言ってもこのガラス張り。
ガラス越しに入居者さんそれぞれの色が見えてくる、そんな建物です。

でも、なんでこんなオープンなデザインに?

「多種多様な面白い人たちに入ってもらうことで、それぞれの部屋が個性豊かに色付けされていって、この建物がどんどん"育っていって"欲しいと思っているんです。新築物件ですが、壁の色とかも事前に相談してもらえれば変えてもらって構わないと思っています。そうすることで、この空間がよりよくなるのであれば、こちらとしても嬉しいことですし」とオーナーさん。

なるほど、オープンになっているからこそ、入居者さんたちの個性だけでなく、建物の成長過程や変遷が外までにじみ出るわけですね。多種多様な入居者さんが入ってくれることで、建物は歳をとっても、「お、なんか面白いビルがあるぞ」「あの部屋、センスいいね!」「どんな人たちが入っているのかな?」なんて、道ゆく人の目を引く魅力的な建物であり続けることができるんじゃないかと。入居者さん同士、お互いのカラーや顔が見えることで、刺激を受けたりコミュニケーションが生まれたりしたらいいなと期待したり。

ともあれ、新しく生まれたばかりのこの物件、これからどんな人たちが入ってくれて、どんなふうに使われていくのか、楽しみです!

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