新島に行ってきた~“東京の島”でまったり過ごそう~
この写真の風景。どこだと思いますか?
これ全部、「東京」なんです。
週末、伊豆諸島の「新島」に行ってきました。
東京の竹芝桟橋から高速船で2時間半。ご覧の通り、それでガラッと気分が変わります。飛行機なら調布空港からたった40分。普通より低空飛行の小型機で「おっ、こないだ仲介したマンション見っけ!」などと言っているとすぐ眼下は江ノ島、「おっ、海海!」とはしゃいでいるとほどなく新島に。
ここで今、しばらく使われていなかった民宿と、廃校になった小学校校舎を使って小さなプロジェクトが進んでいます。R不動産のメンバーAは、ふとしたきっかけで訪れて以来、この場所をすっかり気に入ってしまいました。1970年代頃には誰もが知るメジャーな観光地でもあった新島は、サーファーにとっては今も大事な場所ではあるものの、訪問者の数はだいぶ減り、のんびりした空気が流れています。
ここには広告とかうるさい看板はほとんどないし、数軒の寿司屋や居酒屋、商店やパン屋はあるものの、シャレた店があるわけでもない。町はいつだって静かだし、家の屋上に上がれば海が見え、そこかしこで波が聞こえる。
都会で育って、都会だけで過ごすことに少し疲れ始めた僕らにとって、こういう場所こそ、「刺さる」のです。
透き通る青い海。砂利道の路地。コーガ石の素朴な家や蔵。
身近なところにこんな場所があると知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
驚くことに、この島では車にカギをかける人がほとんどいません。それどころか、家にすらあまりカギをかけないので、郵便屋さんは家が留守でもガラっと開けて玄関先に置いていきます。なじみの民宿「かとう」に泊まって帰るときには、「あら出発?車乗ってっていいわよ~。港に置いといてね。カギは車につけといてね~」という具合。
とにかく、ゆるいんです。
ここも東京だけれど、ここには僕らの住んでいる「東京」では決してない感覚がありました。
何度か通っているうちに色々な出会いもあり、僕らの小さなプロジェクトが始まりました。
のんびりぼぉ~っとできる場所がいい。おいしい朝ご飯やコーヒーのあるゆるい食堂と、泊まれる場所がほしい。
10年近く放置されていた民宿を少しずつ改装し、大してシャレっ気はないけど居心地のいい場所を、つくります。そして2007年で廃校になり127年の歴史に終わりを告げた小学校の旧校舎では、夏の間、仕事場開放もやります。
これからこの島には、次の新しいストーリーが見えてくるような気がしています。
それはかつての新島のアイデンティティとは違い、都会の喧噪とも、派手なリゾートとも全く逆の、余計なものがない素敵な場所。「島再生」とか「島おこし」とか大きく構えるのではなくて、ここを訪れて好きになった人が徐々に新しい風を吹き込んでけばいいのだと思います。
船の混み合う夏だけじゃなく、人が少なく落ち着いた、春や秋こそオススメです。
1. 海を見おろす24時間無料の公営温泉。めちゃくちゃ気持ちいい。/ 2. この建物がこの夏、よみがえります・・/ 3. 旧若郷小学校。127年の歴史が何かを語りかけてくる。この夏、仕事場で使えます! / 4. 2005年から続いている音楽イベントWAX。僕らを新島に引き込んだのが主催者のケンサク。
プロジェクトの話、イベントや仕事の情報もこちらのブログで紹介していきます。
メンバーAの新島ブログ
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※募集は終了しました。
新島のプロジェクトでは短期アルバイトを募集しています。家具つくり、壁塗り、大掃除、宿のスタッフ、などなど。もう来月、5月から徐々に準備が始まります。宿の改装だけでなく、ここで何かつくってくれる人や、素敵なものを置いていってくれる人はその後もいつでも安く泊まれるようにしたいと思っています。シーカヤックや釣り、BBQの企画などしてくれる参画者もぜひ。
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