もと牛乳屋さんは格好の遊び場!?


日本橋馬喰町にたたずむ築約50年の木造3階建のもと牛乳屋さん。建築家でありプロダクトデザインも手掛ける河田将吾さんによってセルフリノベーションされ、今では「ゴールドファーム」という名前で親しまれています。

左:階段の吹き抜け。後ろにはオリジナル商品のしげみカーテン。右:牛乳屋さんの巨大冷蔵庫がギャラリーみたいに。

大きなメモ帳が天板になった「めもですく(リンク先無し)」はじめ、目にも楽しい試作品の数々。他の作品はこちら(リンク先無し)でご覧になれます。
広い空間はいいアイデアを生むらしい。職業柄、それなりの面積を手に入れれば、住居兼アトリエ事務所として使いそうなところですが、河田さんはあえて仕事場は他の場所に持ち、あくまで「仕事以外」のことをする場所として使っています。
河田さんは、ここを「大きなワンルーム」と思っているとか(約100平米)。これといって明確な使用目的を決めないからこそ、アトリエにもなるしギャラリーやイベントスペースにもなるし、住居にもなるし、友達との遊び場にもなる。また、仕事には直結していないアイデアを模索する工房にもなるというわけです。
室内のいたるところに、なにやら楽しげなプロトタイプがいくつも置かれていました。中には、試作を重ねて実際に商品化されたものもあります。ゴールドファームはアイデアの「種」を育てる場所にもなっているようです。
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1階には屋根裏から出てきた牛乳箱が並ぶ。

未完成披露宴では長いコタツで鍋パーティ!
物件探しを始めておよそ1年、河田さんが不動産屋さんから「かなり覚悟がいると思うけどね……」と太鼓判(?)を押された上で案内されたのがこの建物だったそうです。第一印象は「これはかなりの上級者コースかも……」。ほとんど廃墟同然。前の入居者の生活の残骸もそのままに、埃が積もりカビ臭さが充満している。どうやってこれを再生したらいいんだ?!
途方にくれながら、結局河田さんはこの物件を借りることにしてしまった。理由は一つ。値段がありえない安さだったから(言えませんが)。それに、もと牛乳屋さんというのも、何だかいいじゃないか。
きっと2~3ヶ月がんばって改装すれば住めるようになるだろう。
それが甘かった。
結果から言うと、2005年7月に借りて、今なお改装は続いています。その詳しい模様がブログに克明に綴られているので興味のある方はご覧ください。契約を交わしてから住めるようになるまでには1年かかったそうです。
リノベーションのテーマは「日曜大工でどこまでできるか」ということだったらしく、作業を行うのは基本的に休日のみ。休みごとにホームセンターに買い物に行って、初体験の本格リノベーションに乗り出しました。ブログを見ると、解体中、壁紙と下地をはがしたら外壁が現れると思いきやお隣の家の壁が現れたという「壁がない」事件はじめ、かなり読み応えのある奮戦記となっています。
途中からは、ブログやmixiのコミュニティを通じて、改装の進捗状況を公開したことで、改装に興味のある人が手伝いにきてくれるようになったとか。いつのまにか気づいたら今まで総勢50名ちかくが協力してくれていたそうです。
というわけで、あなたも手伝えるかも? 常に変わりつづける空間「ゴールドファーム」にようこそ!
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