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column 2009.6.23
 
馬喰町に山形の食材を使う定食屋さんがオープン!
 

東京R不動産で成約いただいた物件が、定食屋さんになりました。場所は、馬喰町。東京R不動産ではおなじみのアガタ・竹澤ビルのお隣の「泰岳ビル」の1階です。お店の名前は「フクモリ」。2009年5月8日にオープンしました。

フクモリ入り口外観

物件は、昨年7月に東京R不動産で募集開始した事務所物件でした。
募集時のタイトルは「街の胎動期、重鎮はカフェを望んでいる」。。。何とも重々しいタイトルですが、その名の通り、物件オーナーから出ている条件が「カフェ限定で使うこと」という、少し特殊な物件でした。

募集時の様子

以前は倉庫として使われていたこの物件、1、2階それぞれ30坪で合計60坪という広さ。間口が広く、高い天井、そして1階と2階をつなぐ螺旋階段が特徴です。

フクモリの立ち上げメンバーである、K.K.H.K-brand design(株式会社ヒロユキコマツ)の代表、小松裕行さんにお話を伺いました。

独立。事務所のための物件を探していた

「物件を探し始めたのは、2008年10月頃でした。勤めていたところから独立して、自分のデザイン事務所をつくろうというタイミングでした。」

当時、スポーツメーカーのクリエイティブディレクターでブランドマネージャーだった小松さん。ブランドプロモーションのプロジェクトで、東京R不動産ディレクター馬場正尊と知り合い、話をするうちに、ふと、自分が独立するにあたっての事務所のエリア選びについて相談してみたのだそうです。

「東神田エリアが良いのでは?と言われました。具体的には、神田から日本橋、馬喰町あたり。」

「東神田、とくに馬喰町は、良いなと思った」と小松さん。というのも、小松さんにとって、知らないエリアではなかったのだそうです。

「繊維メーカーのデザイン室に所属していた時代に、繊維問屋が多い馬喰町近辺にはビジネスでよく来ていたので、エリアの雰囲気はすぐにイメージできました。

ニューヨークのソーホーやチェルシーの雰囲気が好きなのですが、馬喰町も、古いビルが沢山あるし、近いイメージを感じていたんです。

また、仕事柄、クリエイターの知り合いが多いのですが、そのやりとりのなかでも、最近このエリアが、アート&デザインで固まりつつあるという印象を感じていたんです。

だから、そういう場所で自分のデザイン事務所をつくるというのはアリだなと思いました。」

左:繊維関連の問屋が並ぶ馬喰町/右:古ビル改修の代表例、アガタ・竹澤ビル

中目黒や代官山も考えなかったわけではないけれど、新しいことを始めるなら、少し違う場所でやるのもいいのでは?と思ったそうです。また、自宅から電車で乗り換えなしで来れるアクセスの良さもポイントだったとか。

早速、東京R不動産の紹介で、馬喰町の物件を見た小松さん。見た物件は、規模も賃料も予定の範囲で、雰囲気も気に入ったものの、すぐに他で決まってしまったのだそうです。

「これは困ったなと。他にないですかと相談していると、ふと、すぐ隣のビルが目に入りました。1階のシャッターが閉まっていて雰囲気のあるビルでした。聞いてみれば、これも東京R不動産で紹介している物件だと。そこで、見せてもらうことにしました。」

シャッターを開けて、内部を見たときの印象はとても良かったとのこと。

「まず空間の大きさ。そして味のある螺旋階段。そもそも古い建物の感じは、なかなか作ろうと思っても作れるものではないし、いい空間だなと思いました。」

「ただし....」と、小松さん。

「当初の予定よりも遥かに大きなスケール、そして当然、家賃も想定より上の金額でした。さらには、カフェとして使うことが借りるための条件だと。事務所を探していたのだし、飲食の経験も無い。はっきりと、これは無理だなと。そのときは思ったんです。」

募集時の様子。この天井高、そして味のある螺旋階段。

「じゃ、やるか」となった瞬間

その後も、いくつか物件をみたものの、頭の片隅で、ずっとこの物件のことが気にかかっていたとのこと。

「ふとあるとき、思ったんです。『逆に、この物件を借りるためにはどうしたらいいのか。何が足りないのか?』と」

「スイッチが入ったのでしょうね。
これまでクリエイティブディレクターとして、ブランドを組み立てるための、企画立案からデザイン、実行まで、いくつものプロジェクトを手掛けてきましたから。やってやろうと。

2階を自分のデザイン事務所にし、1階で飲食店を運営する。そのためのビジネスモデルを考えてみようと思ったんです。」

結果として、それから1ヶ月も経たずに、お店のコンセプトからビジネススキーム、内装デザインの絵までおこして、書面にまとめ終えたのだそうです。

お店のコンセプトは「山形のプレスルームとしての定食屋」。

実は小松さん、これまで10年近く、個人のプロジェクトとして、山形県の湯の浜エリアのブランディングを手伝っていたのだとか。

「山形で出会えた人のネットワーク。これを活かそう、うまくつなげようと思ったんです。

庄内が育んだお肉、野菜、お魚という食材の素材としての良さは、すでに自分の体で知っていた。

自分に飲食業の経験はないけれど、 自分がおいしいと思うものを提供する、気持ちいい空間を作れたら良いなと思ったんです。」

懇意にしていた3つの旅館の協力を得て、またインテリアの設計施工会社のcalm+と組み、お店立ち上げに至ったのだそうです。

店内の様子

内装はカフェの雰囲気だけど、店はあくまで「定食屋」と小松さん。キーワードは「ウォーム=あたたかさ」。内装に木を多用し、家具も極力中古に。中古の使い古した感じが落ち着きます。

ちなみに店名の「フクモリ」は「福を盛る」という意味だそうです。

ランチ「お肉の定食」をいただきました。お肉は山形の三元豚。ごはんお代わりOKですって!

契約から3ヶ月で店をオープン

年があけて、2009年2月に契約。
ビルのオーナーさんからは、5月8日にお店をオープンするよう言われたのだとか。

「これ、何の日かというと神田明神のお祭りの日なんです。この日にお店をオープンすれば、プロモーション効果も高いだろうという、物件オーナーさんのアイデアですね。でも、スケジュール的には、キツかった。お店のソフトもハードも含めて準備期間は、実質2ヶ月ちょっとしかなかったんです。」

お店のオープンまでの準備期間2ヶ月間は、常にシャッターを開けた状態だったそうです。

「まず地元(馬喰町エリア)の皆さんを味方にしないといけないと思いました。その意味では、常に準備のプロセスを公開することで、何ができるんだろう?というワクワクを感じてもらえればと思いました。実際に、どんな店ができるのか、いろんな噂があったようです。」

お店の内部と外部が自然に連続し、ついふらりと入りたくなる雰囲気。前を通る人も必ず中を覗き込みながら通過して行くのです。

結果、店は5月8日に無事にオープン。

オープニングパーティの様子。

入り口から店の奥を臨む

店内の様子

左:2階はK.K.H.K-brand designの事務所として使用。/右:奥はミーティングスペースとして区切られている

そして店をオープンしてから1ヶ月以上経った現在、地元、馬喰町エリアの人々が店にやってきてくれるのがとても嬉しい、と小松さん。物件のオーナーさんも、毎日お客さんとしてお店に来てくれるのだとか。

「馬喰町というエリア、また、山形というエリアに対し、次のアクションのアイデアはあるけれど、まずはこのフクモリを軌道に乗せることが最優先と考えています。」

泰岳ビル、外観。写真左下がフクモリさん入り口。

フクモリさんは、今年のCETにも参加予定とのこと。動き始めた馬喰町エリア。

またランチを食べに伺います!

フクモリ
住所:東京都千代田区東神田1 - 2 - 10 泰岳ビル1F
TEL:03 - 5829 - 9987
営業時間:11:30~23:00 / L.O 22:00(foods) 、 22:30(drink&dessert)
LUNCH TIME 11:30~15:00
定休日:日曜・祝日

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