

焼菓子とジャムのお店「Maison romi-unie」
昨年の9月、学芸大学駅のそばに、焼き菓子とジャムのお店「Maison romi-unie(メゾン ロミ・ユニ)」がオープンしました。東京R不動産で紹介した物件が、こんなふうに素敵なお店に生まれ変わって、嬉しい限りです。

このお店のオーナー、いがらしろみさん。
お菓子好きの方はきっとご存知かと思うのですが、鎌倉にあるジャム専門店「Romi-Unie Confiture(ロミ・ユニ コンフィチュール)」を営み、また東京駅構内グランスタにあるカップケーキの専門店「Fairycake Fair(フェアリーケーキ)」のプロデュースをしているお菓子研究家さんです。

1階はケイクやクッキーなどの焼き菓子や、たくさんの種類のジャムやシロップ、それから紅茶が並ぶ販売スペースになっています。
角地に建っていて、2方向にガラス扉と窓があるため店内は明るく、また、木のぬくもりが感じられる内装が、とても可愛らしくて雰囲気がいいです。
この建物は、もともとは和菓子屋さん、その後ホルモン焼きのお店として使われていたそうで、もとの外観は「蔵」のようでした。

外観のビフォー&アフター。だいぶ印象が変わりました。
入居を決めた一番の理由は「立地」だったそうです。ろみさんいわく、おしゃれな家具屋さんや雑貨屋さん、お菓子屋さんなどが点在しているこの街の雰囲気がもともと好きで(以前、住んでいたこともあるそう)、この街に遊びに来る人たちの、あの店に寄って、次はこの店に寄って...と散歩しながらお買物を楽しむコースの中に、自分の店も入れてもらえたらいいなと思ったとか。
また、学芸大学駅前の商店街から少し入ったところなので、お店までのアクセスがとてもいい。さらに、この物件、偶然にも、ろみさんが以前から好きでよく来ていた中国料理屋さんのお隣だったんですって。「ちょっと運命を感じました」と笑っていらっしゃいました。

お菓子の甘いいい香がお店の外まで漂う。


棚にたくさんの種類のジャムが並ぶ。
今でこそ素敵なお店になっていますが、いろいろと問題はありました。特に悩んだのは「柱」の存在。この物件はやたらと柱が多く、また内装もすべて手を加えないと使えないという状態で、工事が大変そうだったのです。
でも、内装はある程度改装費をかければ何とかなるけれど、立地はお金ではどうにもならない。お店をオープンさせるとなると、10年、20年と続けていくわけで、長期的に考えると、やはり好きな街にお店を持つこと、そして立地の良さは譲れない。幸いにも、いくつかの柱は撤去しても構造的に大丈夫だということが分かり、「これならいけそうだ!」と入居を決めたそうです。

改装前はこんな感じでした。

2階の改装前と改装後。

2階は事務所スペースとアトリエ空間になっています。このアトリエで週に3回くらいのペースで、お菓子作りの教室「Uni-Labo」を開いているそうです。単発のレッスンが主なので、誰でも気軽に参加できるシステム。若い女性に人気で、遠方からいらっしゃる生徒さんもいるとか。

「足を運んでもらうためには、こういった空間でお菓子を作りたい、ここに来たいと思ってもらえる魅力のある空間にすることも大事」と、ろみさん。なるほど普段の生活感から少し離れて、こんな空間でお菓子をつくることができたら、きっと気分よく、リフレッシュもできそうです。
取材後、ジャムとケイクを買って帰りました。ケイクは量り売りスタイルで、欲しい分だけ切ってもらえます。これがまた素晴らしくおいしかったです! ぜひ、足を運んでみてください!
Maison romi-unieのホームページ
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