

山形R不動産を、リニューアルしました。
SNSを組み合わせたR不動産の実験。4年目を迎えた山形R不動産、ここで日々起こっていることをより伝えられるかたちへ。
山形市は人口がおよそ24万人の街。県庁所在地だが、ゆるやかに人口は減少し、商業は郊外へ、市街地はかつてほどのにぎわいはない。日本の地方都市はどこも、そんな悩みを抱えているだろう。
そこで山形R不動産を始めて、実験期間を入れて4年が経とうとしている。 山形R不動産が、他のR不動産と少し違うのが、大学と連携していることだ。東北芸術工科大学と、地元の不動産企業、千歳不動産が、産学連携で制作している。だから、大学生が動き回って、街と物件の情報を集めている。
人口がそれほど多くない山形は、不動産物件がどんどん動くわけではない。街でもイベントが頻繁にあるわけではない。でも、細かく見てみれば、小さくて、味があって、魅力的なことや店が人知れず散らばっている。 山形R不動産は、物件を掲載するだけではなく、そういった情報も含め拾い上げる、新しい街のメディアにできないか、と考えた。そこで、今回のリニューアル。全国のR不動産のなかでは実験性が高い。産学連携だから可能かもしれない。
まずやってみたのは、SNSとの連動。大学生世代は、facebookが主な情報摂取手段になっている、積極的にそれを使ってみよう、ということで、街の情報や物件情報をそこからアップしていく。
また、旅館をシェアハウスにリノベして住んだり、普通の木賃アパートを施工費30万円で改造して、人気物件に変えたり、さまざまなプロジェクトが動いている。いろんな細かな工夫を積み重ねている。ここでは、ブログ形式でそのプロセスを伝えることにした。それがそのままアーカイブになっている。

30万円上限でダメアパートの一室をリノベするプログラム「バリューアップ!」/旅館をリノベした実験居住「ミサワクラス/シェアハウス」/壊される前の木造一軒家を大学生が自らリノベしながら住む「セルフリノベで暮らす」/ある日、父親が勤め先を辞めてパン屋を始めると宣言、娘に降り掛かった出来事がそのまま街のパン屋をつくるプロジェクトになった「父がパン屋になりまして」/父が突然亡くなりサラリーマンとの兼業農家を営むことになってしまった千歳不動産の常務の日記「山形R農園」など。生々しい地方都市の日常が綴られます。
4年経って、山形R不動産の意味を見つめ直している。 空洞化する地方都市の中心市街地や住み方を再発見し、いかに楽しく暮らすか。それを物件や出来事を通して見つけようとしている。そんな感覚。
山形R不動産、東北の街で日々、起こっていることと、工夫に満ちたプロジェクトの様子を、ときどき見て下さい。
山形R不動産
