第18話 台東区はものづくりをしている人に優しい
前回、浅草に住むのって実際どうなんだろう? ということを書きました。
今回は、お店とかアトリエを構えるのはどうなんだろう? ということについてちょっと書いてみたいと思います。
浅草は台東区にあります。台東区はものづくりをしている人が多い(多かった)区です。だからなのか、ものづくりをしている人に優しい区でもあります。
そんな台東区ならではの取り組みの一つに「アトリエ化支援事業」というのがあります。詳細は台東区のホームページをご覧頂ければと思いますが、簡単に言うと「台東区内でお店を出す場合、店舗の改装費などの一部として100万円まで補助しますよ」というものです。(区の窓口に聞いたところ、平成22年度は締め切ってますが、平成23年度も助成金は継続される予定だそうです。詳細は平成23年の2月頃発表予定とのことでした)
都や区にはいろいろな補助金・助成金の制度がありますが、実際に使えそうな補助金はなかなかありません。でも台東区のこの助成金は、お店を出す人からするとかなり使えそうです。このような助成金は他の区ではあまり聞かないので、台東区の「作り手」に対する優しさが伝わってきます。廃校をデザイナー向けのインキュベーション施設にした「台東デザイナーズビレッジ」もそんな事例の一つだと思います。
そんな台東区、これまでにもいくつか紹介してきましたが、素敵なお店がますます増えてきたような気がします。

最近、蔵前にオープンした文房具屋さん「 カキモリ」。

元浅草でみつけた革製品メーカー「 三竹産業」のショールーム。
(注)これらのお店が助成金を活用しているかどうかは分かりません。
建物の古さや雰囲気を生かして素敵な場所に仕上がっていました。
作り手にやさしい台東区、こんな助成金もあるので素敵なお店が増えていくきっかけになるといいなぁと思ったりするわけです。

空家らしき建物
こんな建物をお店やアトリエにできたら、なんだか楽しそうですよね。
そんな楽しそうな物件を日々探索中です。

浅草エリアの時代がやってくるのではないか?!それが私たちの仮説です。日本橋エリアを見つけた時の感覚と同じものを、東京のさらに東側の浅草エリアに感じました。昭和の懐かしさと近未来が混在したシュールな風景がおもしろいこの街で、物件を探し始めます。
浅草を探索する理由とは?
馬場正尊による関連コラム
「気になっている浅草エリアを、自転車ツアーで探索してみる。」

三箇山、松尾、伊藤、黒田(山形R 不動産リミテッド)
東京R 不動産の東チームとして日本橋エリアの物件を開拓するメンバーと、1 ヵ月の限定の特別参加の山形R 不動産リミテッドからの学生インターン。