第7話 自転車カルチャー

R不動産の有志が自転車で回った浅草ツアー。
実は今、浅草エリアでは「自転車カルチャー」がアツい。
伝説的な自転車屋もあるほど、身近な文化として根付いている街なのだが、今それに拍車がかかるように自転車にまつわる店やイベントが多くなってきている。
問屋や職人の街が多いこのエリアで、どうして自転車カルチャーがアツくなっているのか。今回はその自転車カルチャーについてのご紹介。
そもそも、この浅草エリアの街は、土地が平坦で坂がほとんどない。あるとしたら橋を超える時に上るくらいで、自転車で走りやすい街なのだ。
しかも、浅草エリアには地下鉄が網羅されていない場所もある。そこは駅まで徒歩20分くらいで、自転車じゃないとキツい。
そのため、自転車の普及は必然的に起こることだったかもしれない。老舗と言われる自転車屋も、地形や交通網などの理由で自転車が日常になっていた延長線上に出来たのだろう。

写真の意味は特にないが、ちょっとしたユーモアが街をおもしろくする。
そして最近、今まであった自転車カルチャーに、新しい風が吹き始めている。
それは、自転車周りのグッズを扱う店や、自転車好きが集まるバーなどの店が出来たこと、自転車で浅草エリアを回るイベントが開催されるようになったことだ。

浅草橋にある「KUHNS」
店の前に自転車を置きやすいパイプがある「KUHNS」というバーは、自転車好きから近所の人まで集めてる。
KUHNS

東日本橋の「TOKYO Wheels」
自転車のウェアやグッズを扱う店「TOKYO Wheels」は、自転車好きから自転車通勤のサラリーマンなどの客を集めている。
また、6月に開かれた「BRIDGE」というバイクイベントには、凝ったバイクに乗る人からママチャリに乗る人、ぴっちりした本格ウェアの人からTシャツにパンツといった好きな格好の人など、100人近く集めていた。
他にも、浅草エリアに自転車にまつわる店を出そうと考えている人が、周りにいたりする。
TOKYO Wheels

コースはそのとき次第。
「都市を効率よく移動するのは、自転車である」
このエリアを走り回る人たちが、口を揃えてそう言っている。
網の目のように張り巡らされた鉄道網があっても、自転車にはかなわない。例えば、銀座線・半蔵門線で行ける「三越前―渋谷」間でさえも、地下鉄より自転車が速い。
地下鉄で結ばれる都市間も、自転車だと最短距離でつながるし、しかも道中の寄り道は自分次第。ちょっとした思いつきでに普段の生活がどんどん広がっていく。
地下鉄がメインツールでバタバタと移動する人たちを横に見ながら、自転車を操る人たちは今日もさっそうと街を駆け巡る。
この浅草エリアをさらにアツくするのは、自転車であることは間違いない。

浅草エリアの時代がやってくるのではないか?!それが私たちの仮説です。日本橋エリアを見つけた時の感覚と同じものを、東京のさらに東側の浅草エリアに感じました。昭和の懐かしさと近未来が混在したシュールな風景がおもしろいこの街で、物件を探し始めます。
浅草を探索する理由とは?
馬場正尊による関連コラム
「気になっている浅草エリアを、自転車ツアーで探索してみる。」

三箇山、松尾、伊藤、黒田(山形R 不動産リミテッド)
東京R 不動産の東チームとして日本橋エリアの物件を開拓するメンバーと、1 ヵ月の限定の特別参加の山形R 不動産リミテッドからの学生インターン。