ナイス路地は突然に

先日、北千住を歩き回っていたら、こんな路地に出会いました。
2人並んで通るのがやっとくらいの細い路地に、さまざまな雰囲気の喫茶店や食堂などがギュギュッと並んで、すごく楽しげなんですよ。
個性がひしめき合っている感じも、看板とか植物とかが路地にはみ出ている感じも、老若男女を問わず受け入れてくれそうな感じもまた良い。もし近くに住んでいたら、多少遠回りだとしてもこの道を選んで通ってしまう自分を想像できます。夜は明かりの相乗効果でもっと良いんだろうな〜。



北千住の路地には他にも、めっちゃ迷ってたら突如現れる美術館とか、商店街を一本入った路地に急に出現する素敵なアトリエとかがありました。思ってもみなかった出会いがあるので、歩いていてワクワクしちゃいます。
こんな感じで、まちを歩いていると突然「え、なにこれ超良い……」みたいな、グッとくる路地に出会うことがあるんですけど、散歩できる距離感の中でいい路地に何カ所も出会える場所というのが、北千住以外にもありまして……。


路上園芸(?)が盛んで、路地 with 植物の風景が多く絵になります。風景としても良いのですが、敷地と道の境界を緩やかにする効果もありそうです。


家の前の植木へのこだわりが見えたりして楽しい。大正築の古民家をリノベした「ギャラリー・マルヒ」にも出会いました。ちょっとまちに開いた空間があるのって素敵! ふらっと寄りたくなりますね。



細くまっすぐな路地に、木造低層の渋い建物がみっちり。洗濯物や置いてある自転車がいい味出してます。道に椅子があったりして。井戸端会議用でしょうか。この周辺は作家さんのアトリエ、ギャラリーや店舗があるので、散歩にもってこいです! 歩きつかれたらひと休みできるようなカフェも充実してます。


路地だけど商店街! 長屋をリノベしているお店もありました。ステキ看板建築もあり歴史がありそう。上から提灯がぶら下がっていたりとキュート。道幅の狭い商店街っていいですよね。なぜか居心地の良さを感じます。


並ぶ椅子や路地沿いの緑ある風景にほっこり。空き家や、取り壊された後の空き地もちらほらと見受けられました。あとけっこう道が細くてウネウネしているので迷います。大通りと路地の風景のコントラストが面白いです。
路地はただ道が細ければ良いってものじゃない。
道沿いの渋い建物とか、自分の持ち物や生えている植物が敷地からはみ出てもOKなゆるさを感じるところとか、住人の暮らしぶりが垣間見えて、生活感が溢れているところに良さがある。そのゆとりや、にじみ出る人間味から下町らしさを感じるのではないでしょうか!
下町じゃなくてもそんな路地が現れたら、下町に来てしまったのかと思うくらい、下町っぽい雰囲気を感じさせる要素として強いな〜と。
使われ方も各所で個性があって、自由な感じで好きです。ノスタルジー感じる、王道の「ひっそりとアンニュイな路地」もいいけれど、ちいさなスケール感と世界観を生かして「ひっそりしてるけど、一歩踏み込むと楽しい別世界!」みたいな路地があったらもっと面白そうだな〜とか思いつつ。これからも突然の出会いを期待して、まちを歩き回ります。
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森田千優
東京R 不動産の若手メンバー。「下町博士」になることを目指して、東京中の下町を探索中。