第3回 庭、復活!
A棟B棟は並んで建っている建物ですが、元々建物の間に「中庭」を共有していました。たぶん、昔は隣同士、ご家族や親戚でお住まいだったのでしょう。
A棟B棟のどちらにも中庭に面して大きな窓があり、そこから庭に出られるようになっていました。
これはこれでおもしろいんですが、今回のプロジェクトでは、A棟B棟を全部で3室、およそ100平米ずつに区切る計画。
この庭をどうするかが問題...。
で考えた結果、庭は「B棟1F」の「専用庭」とすることにしました。
B棟1Fは「専用庭付き」リノベーション住宅!
対面するA棟の庭側の窓を完全に塞いでしまうことで、視線も気にならないようにしました。
この中庭の現状はというと、元々あった樹木が延び放題で、おかげで庭は半日陰状態、下草も繁茂したすごい状態。感じは悪くないんですが、やっぱりちょっと暗い...。
そこで、樹木は2、3本を残して全部伐採!下草もバッサリ、全部刈り取り、そのあとにウッドデッキを張ることにしました。

ウッドデッキをはることで、庭と建物内部がレベル差なく繋がり、リビングからみても、今より広く明るい空間に変わってみえます。

リビングの延長にデッキがある感覚。リビングが広く見えます。
続いて外塀の話。
B棟と道路の間には、住宅街でよく見るようなブロック塀が張り巡らされています。

B棟周りのブロック塀、印象が重たい
でもこれ、写真でみてもちょっと重たい雰囲気...。
だからこっちも思い切って、道路に面した部分の塀をスッパリ!撤去することにしました。
もともと敷地の前や横の道が狭いので、塀がないだけで、かなりスッキリ見えるはず。
とはいえ、誰でも敷地に入ってこられると困るから、敷地内には白い玉砂利をひいて、「ここから敷地」とわかるようにしておくことにします。立ち入ったらジャリジャリと音がするので人の気配がわかるし、防犯上も効果的。
隣の住宅との間の塀は、ペンキで真っ白に塗装。これで1F部分はずいぶん明るくなりそう。
最後はA棟前のスペースの使い方。
A棟には、もともと建物正面に、車が2台くらい置けそうな広いスペースがありました。 でもこれがただのアスファルトなので、いまいち味気ない。前の道路がそのまま入り込んでる感じで占有感も薄いし、ちょっともったいない。
そこで、床面は明るいグレーで塗装、さらにスペースの半分はウッドデッキを張ることにしました。デッキで占有感が出るし、少し緑をおいたりしてもいい感じ。もちろん、車1台分のスペースはしっかり確保しています。

最後に外壁ですが、ちょっとくたびれ感のある外壁は、真っ白く塗り直してキレイに。それだけでもかなり明るい雰囲気になるはずです。(Open A事務所にて実証済)
さてさて、こんな感じに外部は変わってきました。
次回は、内部のプランの話をします。
このブログについて東京R不動産を共同運営している建築設計事務所 Open A が設計中の物件についてレポート。題して「プロジェクトブログ by Open A」。
第2弾となる今回は、桜上水にある木造住宅をリノベーションする模様をお伝えします。
Open Aとは東京R不動産を共同運営している設計事務所。日本橋の裏路地にある倉庫を拠点にしている。月曜の夜にはスタッフ全員でサッカーをする運動系アトリエ。空間を身体で感じるように努めている。最近の仕事は、東京でのリノベーションや集合住宅、房総半島の家々、オフィスインテリアなど。東京R不動産ディレクターの馬場正尊が代表。
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著者紹介吉野美奈子(Open A)


