続・気になるミニアーケード探索
前回は、前から気になっていたミニアーケードについてご紹介しました。紹介した三つは“しぶーい風情が最高!”という雰囲気でしたが、松陰神社で出会った「共悦マーケット」は楽しげに使われていて、今後このように使っていくのもいいなと思ったのです。こうやって新しい風が吹くのもステキ。と、いうわけでご覧ください。

リノベ感漂う。素直にいいな!と感じる空間
入居者の方にお話を伺ったところ、ここはだいたい60年くらい前からあるそう。現在のお店は、本屋、定食屋、レコード屋、アパレルショップ、レストランなど昔からのお店と、新しいお店が混在していて面白い。個人的に好きなお店が多いので、絶対また来ようと何度も思っています笑。
店どうしはぎゅっとしているのですが、道幅が少し広いおかげか、まちに開いているイメージがありました。

おしゃれな人がスーッと通っていきます

逆から。MVの撮影に使われたりしているそう

アーケードはきれいになっていて、照明もランプ風なもの。新しめ
こういうミニアーケードの面白さは、程よい距離感、規模感や一体感にあるのだと思います。それぞれ独立はしているけど、アーケードが雰囲気をまとめてくれているので、ゆるやかに空間や空気感を共有できるのがいいところです。
また、他の道に通り抜けができるようになっていて、急に違う景色になるのがまた楽しい。寄り道にもぴったりなんですよね。大きな建物とは違い、それぞれが比較的手入れをしやすいという点でも、こういう小〜中規模の空間はポテンシャルがあると感じるのです。
やっぱりお話を聞いていると、お困りのこともあるそうで。建物の老朽化や、水まわりの問題(トイレが共用だったり)、または再開発の話など。
風景を残したまま、なんとか使える方法とか、楽しめる方向になったら良いのですが…。なんか良いアイディアないですかね…。
松陰神社の例のように、ちょっとずつまちや周りのペースに合わせて変えていくこと、なんとなく下町に通じる感じがしました。建物はそのままでも、全然違う使い方だってできるはず。いいものは大切に残していけたらなと思う、今日この頃です。


初めて行ってもどこかホッとする下町。風景も多様で面白いし、人間味があって有機的で、肩ひじ張らずに生きられそう。そんな魅力的な下町を探して紹介していくブログ。「目指せ! 下町R不動産」を合言葉に、今日も東京の下町を探し回ります。
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森田千優
東京R 不動産の若手メンバー。「下町博士」になることを目指して、東京中の下町を探索中。