特集001「お墓が見える物件」
「お墓が目の前」の物件は環境がいい!?
text= 安田洋平(東京R不動産)

これを読めば、お墓のイメージが変わります!?


これ、取材させていただいた部屋からの眺めです。神宮前に住んでて、この眺めはないでしょー!

意外なポテンシャルの高さ
お墓が目の前ってことは、すなわち風景が抜けているってことだ。そして、そこには新しいビルがまず建たないことを意味している。お墓を立ち退かせてビルを建てるという荒業は、さすがにどんなデベロッパーでも行えないから。

実は東京R不動産のメンバーの間では、お墓が隣りにある物件というのは意外にポテンシャルが高いのではないかと盛り上がっている。一般的にはネガティブポイント。でも、考えてみれば、都心で家を探すとき、こんなヌケた眺望が得られて、緑も豊か、そして静かと三拍子揃ってついてくるといったら、墓の隣り。それは意外に盲点なのでは?


この窓の向こうがお墓だとは思わないでしょう。

光の入り方が絶妙。

この団地の向こうがお寺なんです。しかし緑が気持ちいい。

とにかく静かで広々感
実際に東京R不動産の物件を借りた方で、お隣がお墓というSさんに、話を聞かせていただくことに。さっそく取材アポのメールを入れたら「意外にお墓はよいですよ。」の返事が。やっぱり!?

訪れたのは、レトロ物件好きならご存知の、原宿団地。実はここ6棟のうち3棟は、裏のお寺に面しているんです。

Sさんは最近ここに引っ越してこられました。都心で、広さがあって、駐車場付きで予算内で収まること、が条件を満たしていたので決めたが、「確かに都心でこれだけ静かで、景色のヌケがいい場所ってなかなかないですよね。」

お墓ってことは気になりません? 「1階とか2階だったら違うのかもしれないけど、ここ4階ですから。見下ろさなければ見えないし、ブラインドの角度を変えれば空しか視界に入ってこない」

とにかく静か。同じオープンスペースでも学校や公園なら、日中は人の声が聞こえてきたりもするが、それもない。「1回だけ平日の午前中に家にいたときに読経の声が聞こえてきましたけどね(笑)。それ以外は全然」

隣りのお寺は結構大きい。敷地も広い。普通ならこの面積は全部建物で埋め尽くされるが、それが寺のおかげでまるまる空が抜けているというわけだ。こうして4階の部屋の窓から眺めると、そこはまるで都市の空洞。 窓の外が広いと、室内も広々と感じられると思った。

ああ、それにしたって、空が広いぜ。

というわけでお墓の周りに目をつけました
これはこの原宿団地のSさんが言っていたことだが、何があるから絶対ダメということではなく(この場合はお墓)、そこだけ取り出すとマイナスでも、それを他でクリアできれば、その物件は価値になると。

確かに、古いが転じてレトロと言うように、それをどう見るかの価値転換ですよね。