賃料：

8万5,000円

面積：

39.69㎡

桜並木沿いに立つ、昭和42年築の渋いマンション。まだまだ現役ですが、少しくたびれてきたこの建物の部屋に手を入れて、オーナーさんと一緒に生まれ変わらせたのが、10年ほど前のこと。

「リノベーション」なんて感じにはしたくなかった。それが本当の気持ちです。

ていねいにつくられ、大事に手を入れられてきた建物。今では見られなくなった、手仕事のたくさん残る室内は、自分だったら古いままで住みたいと思う、雰囲気の良い空間。

とはいえ、年を経て痛んできた部分や、今の暮らしになじまなくなってしまった部分も多く、もう少しだけ、みんなから愛される部屋に変わってもらう必要がありました。

でもそうなると、古いものを残すというのも、なかなか簡単ではないもので……。床を張り替え、部屋を小分けにしていた間仕切りを取ってLDKをしっかりつくり、浴室を交換し、窓も二重サッシにして、あたたかさが逃げにくいようにして……。

とやっていくと、部屋はかなり新しくなってしまうのです。この部屋も、古い部分で残っているのはむしろ一部で、大部分は交換してしまっています。

それでも残す部分の味わいを大事にして、それに合うように新しい内装を決めていったつもりです。

だから古い建物が好きな人にこそ楽しんでもらいたい。

建物の前には庭があり、敷地やエントランス、廊下などもゆったりして、堂々としたつくり。古き良き時代の住宅です。

今ではつくられることのなくなった、こんな味わいある建物を楽しんでもらえたら。

※写真の室内はクリーニング前の状態です。

※外壁や通路・階段の壁の塗装工事をすることにしました。12月8日から3月終わりまで、足場を1月半ばから3月終わりまで組む予定です。