価格：

5,980万円

面積：

138.85㎡

バルコニー愛好家のみなさん、お待たせしました。

無条件で心が弾むビッグなルーフバルコニーの登場です！

駆け回れるような広さはおよそ70㎡。抜ける景色が気持ちよく、リビングと同じ感覚でリアルに日常使いできそうなイメージが沸くバルコニーです。鷺沼駅にほど近い場所で、こんな夢が描けてしまうとは。

驚くべきことに、魅力はバルコニーだけで終わりません。

建築好きの方なら共感してもらえそうですが、当時としてはかなりモダンで洒落た設計で、いい具合のヴィンテージ感があります。特に渡り廊下が巡らされた共用部は新鮮で、階段もオブジェのような見え方の造形的な美しさがあり、住戸間もゆったりと余裕のある配置。窓を多く確保するためのカクカクした外観もすてきに映ります。

部屋のほうも、磨けば光るポテンシャルに満ちています。

しばらく使わなくなったまま、いまは手つかずの未内装状態ですが、イタリアを拠点にしていたオーナーが、日本滞在時のセカンドハウス的にご家族で利用されてきて、イタリアから輸入した建材を取り入れながら、15年ほど前に一度リフォームした経緯があるそうです。

おかげで質のいいフローリングはまだ現役感がありますし、リビングに造作されたかわいい収納棚は手を入れながら使い続けることもできそう。住居として使えていない期間が長かったため、設備面は基本的にまるっと入れ替える前提で考えてもらったほうがよさそうです。

特徴的なのは、どの壁も他の区画と共有せずに独立していること。それゆえ玄関がある側の壁面以外、3面コの字型でリビングを囲むようなバルコニーが実現できているんです。バルコニーも広ければ、リビングも30帖ほどとめちゃくちゃ広い。廊下もゆったり海外のような広さで、全体的に不足している収納を、廊下や個室に新設すると便利です。

大きい箱なので、改装コストはそれなりにかかってくると思います。リノベーションを一気に着手するか、段階的に進めていくかは要検討ですが、バルコニーだけでも満足度の高いこの部屋が、室内まで本気を出してカスタマイズされたときに、どこまで魅力を爆発させてしまうのか、ほかでは替えがきかない暮らしが見えてきそうです。

注意点は駐車場と駐輪場に空きがないことと、小さめの洋室2つに室外機が設置できず、エアコンを入れるならウィンドクーラーになってしまうこと。費用面では築年数と部屋の広さから、管理費と修繕積立金で約6万円と、ローン返済以外の固定費が大きめなことでしょうか。

駅までの道のりは多少アップダウンがありますが、近くには緑豊かな公園があり、バルコニーから抜ける眺めにも癒され、健やかな日々を送る環境としては絶妙なバランスを保っているように思えます。

鷺沼駅は2031年の完成を目指し再開発が計画されているそうで、駅前にはビルや広場がつくられ、区役所・図書館・市民館などの公共機能が移転してきたり、商業施設の充実も図られてぐっと便利な街になっていくようです。エリア全体の相場が上がってしまう可能性があるとすれば、買うならいまのうちというタイミングになるかもしれません。

と、あれこれ書いておきながらなんですが。

一目惚れの衝動に駆られて手に入れたい部屋、しかもそれが手に届く条件だとしたら、何も迷う理由はないなーと素直に思えた物件です。