住宅 | ||||||||||||||||||||
素地のいい家 |
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伝わりますでしょうか?この溢れんばかりのポテンシャル。 前オーナーが1979年にこだわって建てた注文住宅を、現オーナーが引き継ぎ、手を入れながら大切に暮らしてきました。 約207㎡もの広さのあるひな壇状の敷地に対して、カクッとしたフォルムが印象的で雰囲気のある建物が、ゆとりを残しながら配置されています。 ほとんどの部屋が南側に開口を設けるように計画され、かつ敷地の形状から1階部分が実際には2階程の高さとなるため、1階でも室内は明るく、2階からは3階程の眺めや空の広がりが感じられます。 おまけに、敷地のうち南側余白は緑いっぱいの庭になっているため、緑の借景や木漏れ日など、優雅で美しい日常が想像できます。 ダイニングや廊下は、おそらく建てた頃の良い床材のままで、経年変化で趣のある表情に。室内の各扉や造作家具に使用されている建具も、本当に素敵なものが多いです。 リビング他、いくつかの部屋はカーペットだったようですが、60年代の名作住宅のように、カーペットに戻しても様になりそうな内装ですよね。 1階の間取りは、リビング、ダイニング、キッチンが形状的にゆるく仕切られていて、2階は合計4部屋が区分けされています。 ある意味限定的な間取りではありますが、家具の配置はわかりやすく、寝室・子供部屋・ゲストルームを備えても、もう一部屋籠り部屋がつくれるので、ある意味この時代にフィットしそうな部分もあるはずです。 小説家である現オーナーは、生活音が一番気にならず、視界も抜けている2階東側の部屋で執筆をされていました。きっとこの部屋は集中できるはずです。 さて、建物の状態ですが、現オーナーが引き継いだ2009年に、必要な部分は一部解体して柱を取り替え・補強して修繕を行なっていますが、内装設備は築年なりの経年劣化があるので、基本的にはスケルトンから改装必須とお考えください。 ただ、素地が良く素敵な建物なので、できれば建て替えではなく、この雰囲気を活かして素敵にリノベーションしていただけるとうれしいです。 1階の庭も、既にたくさんの種類の植物が植えられていますが、建物と一緒に計画をしてもらえると、とても良い家になると思います。 すぐ近くには穏やかに野川が流れ、都内とは思えない自然豊かな環境。 最寄り駅から遠く、バスか車でのアクセス前提の立地ですが、物件からは徒歩圏内に国立天文台、神代植物公園、深大寺など、魅力的な場所も数多くあり、子育てにも良さそうな環境。 個人的には、都内で好きなエリアのひとつです。 小学校学区:羽沢小学校 中学校学区:第七中学校 |
1階リビングからダイニング方向へ。日がしっかり入ってきて気持ちいい。 |
なんだか泉幸甫氏の名作集合住宅、泰山館を彷彿とさせるような内装。庭に面したコーナー窓がいいんですね。 |