価格：

7,200万円

面積：

142.59㎡（建物）
130.67㎡（敷地）

まるで2棟が繋がっているかのようなフォルム、白いファサードと塀のレンガ色のコントラスト、程よく育って家と馴染んでいる植物たち…。雰囲気のある外観に、入る前から期待が高まる戸建てです。

玄関扉を開けると大きな吹き抜け、扉の周りのガラスが効いていて明るい玄関ホールが印象的。大きいと言っても広すぎるわけででもなく、どこか光がしっとりとしていて無駄のないディティールは、デンマーク家具やノルディックな小物に感じる気持ちよさと似ています。

聞けば、海外生活などを経た売主さんの感性が表現された作りとのこと。広いリビングとフローリング仕上げは、今でこそスタンダードなスタイルではありますが、当時は珍しいつくりだったようです。間取りはスキップフロアになり、階段を上がっていく毎にフロアが展開していくのも、ユニークなつくりだと思います。

1階の広いリビングダイニングはL字型に大きな窓が設置され、視界が抜けより開放的に。細いフローリングの組み合わせが上品で、天井の格子状の意匠とともに、家具を引き立てる背景として最適な空間だと思います。

そしてその一角には配置や大きなど程よいキッチンスペース。コの字型の形状で、作業スペースが広く使い勝手がいいつくり。設備自体は傷みがありますが、配置が活かせるので、コストを抑えて交換工事ができそうです。

その他1階には水回り、2階へスキップしながら洋室が続きます。各洋室も収納のつくりや、仕上げのバリエーションが魅力的。終点は和室。2階にもトイレ・洗面があるのと、2世帯住宅だった名残でちいさなキッチンが作れそうなスペースがあります。

内装のディティールやパーツの良さ、ユニークな間取りに魅力的な部分が多く気持ちが盛り上がりますが、途中で触れたキッチン含め設備機器全般は年季が入っているので交換したいところ。また、悩ましいのは雨漏りの懸念。漏水箇所は応急処置済みですが、一度しっかり防水工事を入れた方がよさそうです。築43年を迎えているので、これからもしっかり使っていくのであれば、建物の構造自体をしっかりメンテナンスしたいところです。

最寄り駅は2つあり、複数路線使えるのは便利ですが、どちらもそれなりの距離があるということあらかじめご理解を。個人的には東武練馬駅の商店街の雰囲気やイオンや映画館などエンターテイメント要素があり楽しめる感じが好きですが、平和台駅ですと副都心線や有楽町線がつかえる点が便利です。

それなりの年季はあるものの、独特の雰囲気はなんとも言えぬ魅力があり、磨けば輝るお家だと思います。どう活かして、リノベーションしていくか。オリジナルを復刻するような心持ちになれたら、きっと楽しめる物件なのではないでしょうか。