価格：

4,990万円

面積：

72.94㎡

質感のある素材を使って、開放感のある1LDKにリノベーションされた物件。

奥行きのあるテラス。そこから繋がるオープンエアな庭など、1階のメリットを享受できるプランニングで、いわゆるな間取りじゃないイレギュラー物件を探している方には朗報です。

まず印象的なのはガラスブロックや窓、室内窓などで使われている「ガラス面」の多さ。光を取り入れるだけじゃなく、家具や植物を置いたときに空間の背景としても活きる素材だと感じます。

LDKの一角、ガラスブロックの壁から続くテラスは、屋根のあるオープンな小部屋というつくりで使い勝手良さそう。例えばテラスで植物たちの植え替えをしてから、モルタル仕上げのインナーテラスへ配置するといった、一連の動線が美しく完璧です。また、植物、アウトドア、自転車などの趣味にもってこいなスロップシンクが完備されているのも嬉しいところ。ただ外に水栓があるだけなのですが、出来ることは倍増します。

木とモールテックスでつくられた造作キッチンは部屋の中心に鎮座。どこにいてもキッチンを介してコミュニケーションが取りやすい間取りです。広い天板はカウンターとして使っても、向かい合って料理する作業台としても良好。そしてコンロ脇の小窓は先ほどのテラスと繋がります。外にテーブルを出して食事をするときにも何かと重宝する、遊び心のある開口だと思いました。

玄関から続く土間とそれと面した畳敷きの小上がりも、お伝えしたいユニークなポイントです。マンションながら、上がり框（かまち）にちょこっと腰掛けて靴を脱ぎ履きしたり、来客でちょっとしたコミュケーションをしたり、まるで玄関の大きな「田舎の一軒家」を体験しているかの様なつくり。広い空間だから、いつもはせわしい玄関の出入りもゆとりが生まれそう。

全体のトーンは綺麗な白い壁、ナラ材の床・天井を基本に、駆体現しやモルタルのラフさを合わせて。それだけだとほっこりしてしまいがちな組み合わせですが、ところどころに用いられた黒の要素が全体を引き締めます。

ご紹介のとおりけっこう変わったことに挑戦しているリノベーションを、素材の使い方や色のバランスで違和感なく纏めあげている印象。マンション住まいながら、最大限趣味と向き合いたい方へおすすめできる物件です。