住宅 | ||||||||||||||||||||
日向を求める猫のように |
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日ごろから「人が暮らす場所を作ること」を生業とする建築家がデザインした自邸。 旗竿地かつ傾斜地に立ち、周囲を家や擁壁に囲まれているという条件の古い戸建てをどう改装しようか、そう考えた時に思い浮かんだのは「ネコのように住まうこと」だったそうです。 ネコは心地よい場所を見つけるのが得意です。お日さまが移動するにつれて自身もくつろぐ場所を移動したり、ふと気がつくと僕たちが想像もしなかったような狭い隙間でくつろいでいたり。 この家をデザインするときは自らが猫になったつもりで、いかにこの家で快適に過ごすかシュミレーションを繰り返し、少しずつパズルのピースがピタッと繋がって、完成に近づいていくような感覚だったのではと推測します。食事は昼間の光が入る明るい場所、風呂は擁壁に囲まれた安心できる場所、仕事は隣地の庭を眺めながら過ごす場所、寝室は朝日の気持ちの良い場所、といったように。 街の一部であるこの家までの外階段を室内に取り込もうと、以前まで使われていた室内の階段は塞がれ、新たに玄関の延長線上に階段が設けられています。 またその階段を上がった先は大胆にも床を抜いて、吹き抜けを作成。1階には2階からの美しい光が降り注ぎ、また上を見上げれば綺麗な空が見えるといった効果をもたらしています。 そして何より胸を高鳴らせてくれるのは、この家にはまだ自分の色に染められる余白がたっぷりと残されていること。クロスを剥がした跡がそのままになっていたり、床だって合板のままだったり。あえて余白を残した今の状態のままでも快適に暮らせるのですが、住まいながらここに手を加えたいな、なんて妄想を繰り広げるだけでもきっと楽しめるはず。 建築家から受け継ぐこの家の第2クールを、楽しんでいただける方にぜひ。 |
通常このスペースはリビングと表現されますが、ここではあえてフリースペースと名づけられています |
1階の奥に洗面スペース、そして風呂 |
現在は階段の支柱に添うように素敵な籐の飾りが取り付けられている |
キッチン。そのまま天板で食事できるような設計。吹き抜けの真下で明るい! |
価格 | 2,000万円 | 建物面積 | 66.25㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 町田市玉川学園 | ||
交通 | 小田急線「玉川学園前」駅 徒歩13分 | ||
建物構造 | 木造 2階建て | 所在階 | |
築年 | 1978 年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 94.16㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | |||
備考 | ペット可/現況:居住中/引渡時期:相談/水道管および建物が一部越境の可能性あり/接道:西側公道 幅員約4m/最低敷地面積:120㎡/契約不適合責任免責/周辺擁壁は開発許可・検査済証無/楽器演奏可 | ||
情報修正日時 | 2023年8月9日 | 情報更新予定日 | 2024年5月24日 |