「旅する大家」として世界中をバックパッカー旅行で回り続ける大家さんのエネルギーがギュッと凝縮されたようなこちらの物件。
1階に日本茶×オーガニック×プラントベース×グルテンフリーのカフェ「余珀」が入居する建物の2階部分にあるこの空間は、和洋折衷という表現では収まらない独自のスタイルで仕上がっています。
居室は約6畳くらいと面積的にはコンパクトなサイズながら、一番高い部分で約3.5mという圧巻の天高のおかげで開放感たっぷり。
一面に大きな可動式の造作棚、その手前にはアイアンハンガーパイプ。反対側には一間分の押入れと、廊下にも頭上の高さに棚とハンガーパイプがあり、23㎡の物件とは思えない収納力があります。
無垢の木材で仕上げた居室の天井と廊下の壁、キッチン側面に張られた古いレトロビルで使われているような釉薬タイルや天井の船舶用ライト、古材の造作デスクに工業系のアームライトなど、見どころが盛りだくさん。
なぜここまでやりきっているのか?といえば、大家さん自身が不動産を改装することをホビーとして楽しんでいるから。それもなんとよりよい賃貸空間づくりのために職業訓練校に通って、施工技術まで取得したという本気の遊びです。
見た目の斬新さだけではなく、耐震性を高めるために建物を鉄骨で補強したり、断熱性を高めるためにインナーサッシを設置するなどの配慮もしっかり行き届いています。
駅まで徒歩4分、かつ多摩川の土手まで徒歩1分でたどり着ける立地にあるこの物件から土手沿いを歩いて駅を超えてすぐの場所には、ノルウェーのカフェ「FUGLEN」の店舗もあります。
多摩川を挟んだ対岸のエリアには、狛江産ホップでつくるクラフトビールを提供する籠屋ブルワリーがあったりと、このエリアが盛り上がっていきそうな気配を漂わせています。
登戸に詳しい方は少ないかもしれませんが、実は快速急行に乗れば新宿駅から代々木上原、下北沢の途中停車駅を挟んで登戸駅まで16分前後とあっという間なんです。
なかなかこの価格帯の物件で、ここまでやりきった空間に出会える機会はそうないはずなので、このエリアでは検討していなかった、という方もぜひ。
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