建築家が自邸として立てた、美術館のような建物。至る所に使われたメキシコの手描きタイルに思わず目を奪われてしまいました。
今回ご紹介するのは、建築家であるオーナーのアトリエとして、もともと使われていた1階の区画。住居のみでの利用はもちろん、住居兼事務所や、住居兼アトリエや店舗のような使い方ができます。
室内に入るなり、床一面に敷き詰められた銅色のメキシコタイルがお出迎え。燃えるような赤い漆塗りの引戸も相まって、陽気で熱いメキシコのエネルギーが伝わってくるような空間です。
浴室には、図柄の入ったメキシコタイルが一面に。素朴で可愛らしいこのタイルは、成形や絵付けを全て手作業で行なっているため、図柄もひとつひとつ大きさが揃っていなかったりします。その大らかな感じがむしろ好きで、いくらでも眺めてられそうです。
そして窓は、フランスの古いガラスを使った三重サッシ(!)。三重サッシ自体を初めて拝見しましたが、冬も夏もエアコン要らずで過ごせるほどのものなんだとか。以前の入居者の方は、奥の部屋のエアコンは1年中ほぼ使わずに過ごしていたようです。
ちなみに、窓の木枠についてはスウェーデン製とのことで、こちらも古いアンティークのもの。こうして様々な要素が組み合わさり、独特の空気感が生まれています。
棚、キッチンは造作。家具は前入居者の方が残していった残置物ということで、そのまま使っていただくことも、撤去も相談できます。
また、収納が足りないという方には、オーナー側でハンガーパイプ等を設置することも可能です。
また、室内の改装工事はオーナー自ら施工可能なため、何か設置をしたりする際に、改装のことをオーナーへ相談もできるというところは、心強い限りです。
ペットも飼育可能ということですので、ペットが飼える物件で良いものがないと嘆いている方にはオススメしたいところ。
また水道と給湯(ガス)費用については固定の金額です。以前ひとり暮らしの方が使用されていた際、この金額よりもちょっと多めにかかっていたようなので、お得感はあるかと思います。
場所は田園調布。静かで、落ち着いた住宅街です。物件の目と鼻の先には、緑がこんもりと茂った宝来公園があり、ピクニックを楽しむ方もいるそう。
なんて素敵な物件なんだろう。撮影時、この物件との出会いに胸が高鳴り、終始クラクラきてしまっていました。 |