
ハード編
text : Masataka Baba
発見されたとき、それはほんとうに何もないコンクリートの空箱だった。 一階は駐車場、2 階は倉庫として使われ水道もトイレもない。でも僕には、そのなんの屈託もなく存在している空箱が、まるで住居や事務所に機能変換されることを待っているかのようにも見えた。
その欲求に耐えきれず、図面を描き、CG までつくって大家さんを説得、悪戦苦闘しながら銀行で改装費を調達したところまでのストーリーはすでに紹介した通りだ。
では、その後どうなっていったのか?
これはその後日談。実際に行われた改装のプロセス、そしてできあがった空間で行われ始めたことについてレポートだ。この空間に完成はなく、仕事の合間に棚をつくってみたり、ペンキを塗ってみたりカスタマイズしながら使っている。最近ではちょっとずつ大工仕事のスキルも上がっている。街の人々も通りすがりに声をかけてくれるようになった。
リノベーション前外観
ビルの間に静かにたたずむように建っていたところを発見された。コロッとしたコンパクトな存在感が気に 入った理由。一階は駐車場、2階は倉庫として使われ水道もトイレもない。なんの屈託もなく存在してい る空箱はまるで、住居や事務所に機能変換されることを待っているかのようにも見えた。
