取材中。障子と窓を開け放つと庭が見えて気持ちがいい。畳でゴロゴロしたくなります。

内見時の様子。前住人の生活が生々しく残っていた。
オークションやアンティークショップで新たに買ってきたものもあるが、残置物をそのまま使っているのも多い。
基本料金は1時間1万円〜と手頃な価格設定。(利用時間は6時間〜)
外観はこんな感じ。

残置物もそのまま活かす

今でこそ、こざっぱりとした空間になっているが、最初に内見に来たときは、大変な有様だったらしい。

「1年近く閉めきった状態だったので、臭いもひどかった。ハウスクリーニングを入れてもらったんですが、それでもタンスとか大きなものを動かしたら"うわっ!"みたいな状態になっていて、掃除もひと苦労でした(笑)」

しかし、センスのいいお茶道具や、今ではなかなか見られないブリキの衣装ケース、他にも昭和の雰囲気のある調度品が多数残されていたという。

「オーナーさんと相談して、スタジオの小道具として使えそうなものは譲ってもらいました。このレトロな茶箪笥なんかラッキーでしたよ。アンティークショップで買うとしたらそれなりにしますから。結果的に想定していた予算よりコストを抑えられたので助かりました。飲みかけの湯呑み茶碗がそのまま残っていたりもしましたけどね(笑)」

ハウススタジオにとって、こういう残置物が残っている状態というのは、場合によっては案外お得な面もあるようだ。

かくして、六本木のど真ん中に小さな日本家屋のスタジオが誕生した。

「定期借家3年というのは、すごく残念。契約期間が伸びるのであれば、できるだけ伸ばしてもらいたいなって思いますし。ただそれはしょうがないことなので.......」

3年後には取り壊されて無くなってしまう物件だからこそ、今ここでしか撮れない写真や映像がきっとある。何かの作品の中に、この物件を残してもらえたら嬉しい限りだ。


スタジオ六本木倶楽部 http://studio6club.com/



(text:武藤ふき子/東京R不動産)

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