払ったお金はゼロにはならない

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「ところで、Yさん、

『月々の支払いが今より高いか安いか』

以外に

『その家を買うために、最終的にいくら払うことになるのか』

って気になります?

いわゆる総返済額ってやつですね。」

うーん、気になんないかな。

月2万でも3万でも安くなるんなら最終的にいくらとか別にわかんなくてもいい、っていうか。

実際そんな先の目に見えないものよりも、毎月安いならその方が。だってその分目の前の生活助かるじゃん、ていう小市民だよ、僕は。


「まあ、3500万の物件を購入するのに、たとえば先ほどのシミュレーションでは、トータルで4500万とか5500万とか払うことになるんですけど、

購入の場合に賃貸と違う他の点として、お金は出て行くだけの構図ではない、ということも言えますしね」

というと?

「持っている家の価値がゼロになることは考えにくいです。よしんば建物が火事で燃えてしまったとしても土地は残りますし。最終的に、売れば現金になって戻ってくるわけです。
だから3500万の物件を買うために5500万のお金がただ消えていってしまった、とそういうわけではないと思います」

ますますいいじゃないですか。

「ただし・・」

え?

「借り入れ額が大きければ、必要とされる年収も増えますけどね。たとえば年収500万だったら借り入れ上限はだいたい3400万くらいですから、そうすると今回のシミュレーションで前提にしていた3780万は借りられないということになる。

あと、ローンシミュレーターでは出来ましたけど、実際は果たしてほんとに自己資金ゼロでも貸してくれるのか? ということとか。
大手企業に勤めている人になら貸すけど、あなたの場合だとやっぱり自己資金1割でもないと難しいですね、と言われてしまう可能性は十分あると思います。

それから、買いたい物件の築年数によってもまた事情が違ってきますし。銀行のスタンスによっては、建物に耐用年数(ローンの審査上の耐用年数。実際に建物がこの年数しか持たないという意味ではない。)を定めていることがあって、耐用年数から築年数を引いた年数が住宅ローンの最大期間と言われる場合もありますし、一方、築年数とは関係なく、個人の勤務先や収入重視で古い建物でも35年ローンを受けられる場合もあります。

前者の場合、たとえば耐用年数60年の建物で、築年数が35年だったとしたら、60-35で25年ローンが最大になるわけで、そうするとシミュレーションでは返済期間35年としてましたけど、実際には最大25年しか組めず、月々の返済額が高くなってしまうという・・・なので銀行をあたる際は、1行でダメだからと言って諦めないことも重要です。」
(※実際に返済期間25年でシミュレーションしてみたら、自己資金を800万円まで入れないと現在の家賃より安くならなかった・・)

ほんと、

探す物件の築年を浅くするとか、

価格をもう少し安いものにするとか、

自己資金を100万でも200万でも入れてみるとか、

設定のさじ加減をあれこれ変えてみたりしながら、工夫するってことなのね。

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このブログについて

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こんにちは。東京R不動産の編集ディレクターをしている38歳Yです。ひょんなことから、住宅購入を検討することになってしまいました。 ほんとは家より絵を買うことの方に興味があるのですが……。これからどうなるかまだ予測がつきませんが、私のした体験を綴っていきますのでよろしくお願いいたします。 ほぼ毎週、月曜日更新の予定です。

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イラスト/吉村 淳

著者紹介

東京R不動産編集ディレクター・Y